RAGEテクノロジーグループ

RAGEテクノロジーグループは、アメリカのゲーム会社テイクツー・インタラクティブ傘下のロックスター・ゲームス社に属する、ロックスター・サンディエゴ社内の1部門です。この部門は、ロックスター・スタジオ内で重要な役割を担っており、特にゲーム開発における技術的な側面を支えています。

RAGEエンジンの誕生

RAGEとは、「ロックスター・アドバンスド・ゲーム・エンジン」の略称です。このエンジンは、かつてロックスター・ゲームスが利用していたRenderWare（レンダーウェア）というゲームエンジンからの移行を目的として開発されました。

RenderWareは、『グランド・セフト・オートIII』（2001年）や『グランド・セフト・オート・バイスシティ』（2002年）などの初期のグランド・セフト・オートシリーズで使用されていましたが、2004年にCriterion Games社がエレクトロニック・アーツ社に買収されたことをきっかけに、ロックスターは自社ブランドに特化したゲームエンジンの開発へと舵を切りました。これにより、RAGEの開発が本格的にスタートし、2006年にはロックスター・サンディエゴ社内にRAGEテクノロジーグループが設立されました。

RAGEエンジンの進化

RAGEは、開発当初から高いポテンシャルを持っていましたが、その後の技術的な進化も著しいものがあります。特に、『マックスペイン3』（2012年）の発売以降、RAGEはDirectX 11とパーソナルコンピュータ向けの立体3Dレンダリングをサポートするようになりました。これにより、ゲームのグラフィック表現は飛躍的に向上し、より没入感の高いゲーム体験を提供できるようになりました。

現在に至るまで、RAGEは様々なゲームタイトルに採用されており、『ロックスター・ゲームス プレゼンツ テーブルテニス』から『レッド・デッド・リデンプション2』まで、幅広いジャンルのゲーム開発を支えています。このエンジンは、常に最新の技術を取り入れ、進化を続けており、ロックスター・ゲームスのゲーム開発において不可欠な存在となっています。

RAGEエンジンが使用された主なゲーム

以下は、RAGEエンジンが実際に使用された主なゲームタイトルです。

『テーブルテニス』 (2006年)
『グランド・セフト・オートIV』 (2008年)
『ミッドナイトクラブ:ロサンゼルス』 (2008年)
『グランド・セフト・オート・エピソード・フロム・リバティーシティ』 (2009年)
『レッド・デッド・リデンプション』 (2010年)
『レッド・デッド・リデンプション・アンデッド・ナイトメア』 (2010年)
『マックスペイン3』 (2012年)
『グランド・セフト・オートV』 (2013年)
* 『レッド・デッド・リデンプション2』 (2018年)

これらのタイトルは、RAGEエンジンの高い技術力と柔軟性を証明しています。

開発中止となったタイトル

かつては『エージェント』というタイトルにもRAGEエンジンが使用される予定でしたが、残念ながら開発は中止されました。

RAGEテクノロジーグループは、ロックスター・ゲームスのゲーム開発を支える重要な役割を担っており、その技術力は今後もゲーム業界に大きな影響を与え続けるでしょう。

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