SCHON

SCHON（ショーン）の軌跡：ギタリスト森下志音の音楽世界

SCHON（ショーン）、本名：森下志音（1982年1月11日 - ）は、東京都出身のギタリスト、作曲家です。血液型はAB型。彼の音楽キャリアは、幼少期にジャーニーのギタリスト、ニール・ショーンから影響を受け、ギターを始めたことに端を発します。この名前はニール・ショーンに由来し、音楽への情熱を物語っています。

音楽への目覚めと初期の活動

1992年、ガンズ・アンド・ローゼズの東京ドーム公演に衝撃を受けた森下は、クラシックピアノからギターへ転向。わずか4年後の1996年には、パンクバンドMR.ORANGEで15歳という若さでデビューを果たしました。この頃からプライベートレーベル「HOME MADE」を立ち上げ、その音楽活動を本格化させます。

2002年には、Sony Music Entertainmentからメジャーデビュー。フルアルバム「JAMBALAYA」をリリースし、全国ツアーを敢行しますが、メンバー間の不和によりMR.ORANGEは解散。その後、2003年に3ピースバンドCRAVEを結成し、ポリスターからフルアルバム「CRAVE」をリリースしました。

CRAVEでは、MR.ORANGE時代のキャッチーな曲調とポップセンスに加え、高度なテクニックを盛り込んだ楽曲を披露。その後もミニアルバム「星に願いを」をリリースしますが、バンドとしての活動は不定期となります。

SCHONとしての再始動と多様な活動

2006年、SCHON名義での活動を再開。スクリーモやメタルからの影響を色濃く反映させた楽曲を発表し、それまでのイメージを一新しました。この時期から、プレイヤーとしての活動に加え、ビーイング系アーティストへの楽曲提供やプロデュースも開始し、コンポーザーとしての才能も開花させます。

2007年には、ZARDの追悼ライブやNHK紅白歌合戦でのZARDフィルムコンサートにギタリストとして参加。2008年にはMR.ORANGEのベストアルバムリリース、PUNKSPRING2008での一夜限りの再結成ライブも行いました。

その後、Naifuに加入するも、2009年末に解散。2010年からはGIZA及びビーイングを離れ、楽曲提供やプロデュース業を本格的に展開。「HOME MADE」を再始動し、2014年にはHIGH SPEED BOYZのギタリストとしてGReeeeNのライブツアーに参加。

2015年には、morioniの「サヨナラは歩き出す」のアレンジを担当し、クラウンヒット賞を受賞。2016年には、TVドラマ「咲-Saki-」の楽曲提供や、FUJIPACIFIC MUSIC LIBRARYへのサウンドトラック提供など、幅広い活動を展開します。

2017年からはOLDCODEXのサポートギタリストとしても活躍し、数々のツアーやレコーディングに参加。2020年には、楽器工房L's TRUSTと共同開発したギター”SNLS-11””SNLS-12”が発売されました。

音楽性と影響

10代の頃にポール・ギルバートに師事していた経験から、彼のギタープレイやIbanezギターの愛用には、ポールからの影響が強く感じられます。ペンタトニックやメジャースケールを使った速弾き、ストリングスキッピング、タッピング、タイトなリズムプレイ、空間系エフェクターを駆使したトリッキーなプレイは彼の持ち味です。

一般的には「メロコア系のパンクスタイル＋速弾きなどのハイテクニック」というイメージが強いですが、本人は技巧を駆使した音楽よりも、歌や作曲に興味があると語っています。愛聴する音楽はジャンルを問わず多岐に渡り、MR. BIG、レディオヘッド、ジェリーフィッシュ、アラニス・モリセット、シルヴァーチェアーなど、幅広いアーティストから影響を受けています。

使用機材

SCHONが愛用するギターは、Fender Telecaster Deluxe、Gibson Les Paul Custom, Gibson LP Pro Deluxe、Paul Reed Smith Custom24, Single Cut, CE24、Ibanez RG-SCHON1など多岐に渡ります。

アンプにはMesa boogie Triple Rectifire Solo Head、エフェクターにはCustom Audio Japan RS-616を使用しています。以前はロック式ブリッジを苦手とし、所有ギターのロック式ブリッジをフィクスドブリッジ仕様に変更していましたが、2008年以降はアーミングプレイも取り入れるようになりました。MR.ORANGE時代には派手なスパークリングカラーのギターを使用していたのに対し、その後はブラック系のカラーリングを好んでいます。

逸話

音楽業界関係者の父を持つSCHONは、幼少期から音楽に囲まれた環境で育ちました。小学校の授業ではメタリカのバンドスコアを発表するなど、音楽への情熱を早くから示していました。また、音楽活動以外にも、洋服ブランドRUDE GALLERYやACQUIESCEでモデルとしても活躍していました。趣味は車、バイク、ファッションなど多岐に渡ります。

主な提供作品

SCHON（森下志音）名義で、数多くのアーティストに楽曲提供、編曲、プロデュースを行っています。

U-KISS：「Love To Go」「Inside Of Me」「Play Back」「Real Love」「Rock Me」「Face Off」など多数
Eric Martin：「BREAK OUT」「THE HEART OF A CHAMPION」
ZARD：「愛は暗闇の中で featuring Aya Kamiki, Siyon Morishita (All instrument), Naoki Ko-jin (Chorus)」
JUNO：「Bad Girl」
上木彩矢：「I Sing This Song For You」「夏のある日」「Cant stop fallin' in LOVE」「UNREAL」「V/S」など多数
PINC INC：「デンジャラス・ラブ」「キミにHUGされていたい」「So faraway」など多数
morioni：「サヨナラは歩き出す」
LIV MOON：「溺れる人魚」

まとめ

SCHONは、ギタリスト、作曲家、プロデューサーとして、幅広い音楽活動を展開しています。その才能は、多くのアーティストからの信頼を得ており、彼の音楽は多くの人々に影響を与え続けています。

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