SH-12C

AQUOS PHONE SH-12C

概要

AQUOS PHONE SH-12Cは、NTTドコモのためにシャープが製造したスマートフォンで、Android 2.3を搭載しています。この端末は、LYNX 3D SH-03Cの後継機として位置づけられ、2011年冬モデルとして発表されました。ドコモの「NEXT series」にも分類され、現代的な機能を備えています。

主要な機能

SH-12Cは、ワンセグや赤外線通信、バーコードリーダー、名刺リーダー、覗き見防止のカラーベールビューなど、従来の携帯電話に似た機能を持っています。さらに、おサイフケータイ（FeliCa）やモバイル3D液晶も搭載されています。

このモデルの目玉は、ツインレンズシステムによる3D動画の撮影機能です。これにより、カメラを移動させなくても3D静止画を簡単に撮影でき、3D動画の録画も可能になりました。また、笑顔フォーカスシャッターや振り向きシャッターといった新機能もサポートされています。最大5人の顔を自動で認識し、フォーカスを合わせることができる顔検出機能も導入されており、日常の撮影がより便利になっています。

カメラとディスプレイ

カメラ用のUIは、静止画や動画を「いつ」「どこで」「誰を」撮影したかを自動分類し、地図上に表示します。これにより、思い出を簡単に振り返ることができます。また、フルハイビジョンでの動画撮影も行え、4.2インチのQHD（540×960ドット）高解像度ディスプレイでその映像を鮮明に楽しむことができます。この液晶は視差バリア方式の3D液晶で、3Dコンテンツを楽しむための最適な環境が整っています。

通信機能とアプリ

SH-12Cは、FOMAハイスピード（HSDPAカテゴリー10）に対応しており、迅速なデータ通信が可能です。Wi-Fi接続もサポートしており、テザリング機能によりWi-Fiルーターとしても利用できます。HDMIマイクロプラグにより、撮影した映像をテレビに大画面表示することもできます。また、Wi-Fi経由で他のDLNA対応機器とのデータ共有もスムーズに行えるため、家族や友人と手軽に思い出を共有できます。

問い合わせ機能も充実しており、メールや電話だけでなく、TwitterやmixiなどのSNSとも連携しています。ユーザーの利用状況に基づいてカスタマイズされる「TapFlow UI」も搭載されており、個々の使いやすさを向上させています。

ソフトウェアとアプリの種類

AQUOS PHONE SH-12Cには、Android OS 2.3が基本的な機能を支えており、Gmailの複数アカウント同時利用が可能です。また、ドコモのspモードに対応し、リアルタイムプッシュによるメール受信が行えます。さまざまなアプリケーションがプリインストールされており、文書管理、SNS、地図、動画共有など多岐にわたる用途を持っています。

歴史と次世代への進化

AQUOS PHONE SH-12Cは、2011年に登場し、すぐに人気を集めました。ソフトウェア更新により、エリアメールの対応やカメラ機能の向上などが行われ、常に進化を続けています。後継機種としてAQUOS PHONE SH-01Dも登場し、このモデルが持つ技術的基盤が次世代スマートフォンへと引き継がれています。

まとめ

シャープのAQUOS PHONE SH-12Cは、日常生活に必要な機能を充実させたスマートフォンです。多様な撮影機能、高解像度ディスプレイ、通信能力により、使い勝手の良さを提供します。シンプルな操作性と豊富な機能により、誰でも快適に利用できる端末と言えるでしょう。

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