SH005

SH005 (エスエイチ ゼロゼロゴ) の概要

SH005は、シャープが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の音声用端末です。この端末は、auの携帯電話としては初めて、7色の豊富なカラーバリエーションを同時に展開したことが大きな特徴です。

主なターゲット層は20代前後の男女であり、そのデザインはスリムでスタイリッシュです。キャッチコピーは「選べる7色防水スリム」で、IPX5/IPX7相当の防水性能を備えています。これにより、日常生活での水濡れを気にせずに使用できるのが魅力です。

機能面では、特に大々的なアピールはされていませんが、フルワイドVGA解像度の液晶ディスプレイ、500万画素のCMOSカメラ、加速度センサー、FMラジオ/トランスミッター、Bluetoothワイヤレス通信など、ハイエンド機種に匹敵する多様な機能を搭載しています。一方で、サブディスプレイは搭載されておらず、着信通知は外部のイルミネーションによって行われます。

充電に関しては、卓上ホルダの設定がなく、直流給電用の外部接点も装備されていません。そのため、充電は外部接続端子を使用して行う必要があります。防水性能を維持するため、充電時にはコネクタやキャップ類の破損に注意が必要です。

沿革

• - 2009年10月19日：KDDIおよびシャープより公式発表。
• - 2010年1月28日：沖縄地区で発売。
• - 2010年1月30日：東北、北陸、中部、関西、四国、九州地区で発売。
• - 2010年2月3日：関東および中国地区で発売。
• - 2010年2月4日：北海道地区で発売。

当初は沖縄地区を除く地域で2010年1月29日に発売予定でしたが、外部接続端子のカバーに不具合が見つかり、発売日が変更されました。この不具合の確認作業のため、発売が延期されることとなりました。

• - 2010年9月：販売終了。

主な機能・サービス

• - 防水機能（IPX5/IPX7等級）：水濡れを気にせず利用可能
• - AQUOS Blu-rayレコーダー連携機能：対応レコーダーとの連携が可能
• - FMトランスミッター：FMラジオを車などで楽しめる
• - ブログアップ：撮影した写真や動画をブログにアップロード
• - 絵文字メーカー：オリジナルの絵文字を作成
• - 情報リーダー：バーコードやQRコードを読み取り
• - 名刺リーダー：名刺をカメラで読み取り、データ化
• - テキストリーダー：紙面をカメラで読み取り、テキストデータ化

関連項目

• - Jelly Beans 840SH（SoftBank 840SH）：ソフトバンクの同世代モデル
• - TK-SH005：SH005をベースにしたTigersケータイ
• - GK-SH005：SH005をベースにしたGIANTSケータイ
• - SA002：京セラ製SANYOブランドの最終端末で、SH005同様7色のカラーバリエーションを展開
• - SH-02A：SH005をベースにしたNTTドコモの端末
• - SH009：SH005の後継機種

外部リンク

• - SH005（au） - ウェイバックマシン
• - SH005（シャープ） - ウェイバックマシン

注

本機種は、豊富なカラーバリエーションと防水機能、多様な機能を備えたモデルとして、当時のユーザーから支持を集めました。発売時には、外部接続端子のカバーの不具合により発売日が変更になったという経緯がありますが、結果的には多くのユーザーに利用されました。SH005は、auのラインナップの中でも、特にデザインと機能のバランスが取れたモデルとして記憶されています。

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