SA002

SA002は、京セラによって開発・製造され、KDDIおよび沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の音声通話端末です。この機種は、三洋電機がパナソニック傘下に入り、「SANYO」ブランドが段階的に廃止されることになったため、京セラが製造する「SANYO」ブランドの携帯電話としては最終モデルとなりました。

概要

SA002は、前モデルSA001の後継機であり、「SANYO」ブランドの最終機種という位置づけです。この機種の最大の特徴は、スライド式携帯電話として世界で初めてIPX5/IPX7相当の防水性能を備えている点です。ディスプレイには、3インチのワイドVGA+液晶が採用されています。

また、当時のフィーチャーフォン向けに、ライセンス不要で利用できるアプリ機能であるEZアプリ(J)への移行が進む中で、SA002は2010年夏モデルのau携帯電話としては唯一、オープンアプリプレイヤーを搭載していました。これにより、ユーザーはより自由にアプリを利用することができました。

当時のau機種としては比較的高性能な部類に入りましたが、その一方でバッテリーの持ちが悪いという声も多くありました。

歴史

SA002は、2010年5月17日にKDDIおよび京セラから正式に発表されました。発売は地域によって異なり、2010年5月28日には中部・関西・沖縄地区で先行発売され、翌29日には関東地区で発売が開始されました。その後、6月4日には他の地域でも発売されました。

販売は2011年3月までに沖縄地区を除く地域で終了し、沖縄地区では2011年9月に販売が終了しました。

2012年7月22日には、旧800MHz帯（L800MHz帯）のサービスが終了したため、以降は新800MHz帯（N800MHz帯）および2GHz帯のサービスを利用することとなりました。

主な機能・対応サービス

SA002は、以下のような多くの機能とサービスに対応していました。

• - 辞書機能（明鏡モバイル国語辞典など）
• - オープン通話・クローズ終話
• - とじるとロック
• - オープンシャッフル
• - ブラインドスクリーン（覗き見防止機能）
• - 着信表示設定
• - ゆっくり通話・はっきり通話
• - でか文字
• - ハンズフリー機能
• - バイリンガル機能
• - ブログアップ機能
• - フォトブック
• - ICレコーダー機能

これらの機能により、SA002はビジネスシーンからプライベートまで幅広い用途で活用できる携帯電話でした。

関連項目

• - W31SA／SA II
• - W51SA
• - W54SA
• - W61SA
• - SA001

外部リンク

• - SA002（京セラ）
• - 製品アーカイブ SA002 (au)

注・出典

• - 上記のリンク先を参照

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