SIG SAUER P230

SIG SAUER P230：コンパクトで信頼性の高い自動拳銃

SIG SAUER P230は、スイスのSIG SAUER社が製造する自動拳銃です。1977年に警察用拳銃として開発されました。第二次世界大戦後、西ドイツの警察では携帯性に劣る9mmパラベラム弾仕様の拳銃の採用を見送っていましたが、1970年代の治安悪化を背景に、より強力な拳銃の必要性が高まりました。この状況を受けて、P230は新型拳銃トライアルに臨みました。

トライアルの結果、西ドイツ警察は9mmパラベラム弾の採用を決定し、P230は選定から外れました。代わりにSIG SAUER P225（P6）、ワルサーP5、H&K P7が採用され、各州の警察がそれぞれの拳銃を選択することとなりました。しかし、P230は、そのコンパクトさ、信頼性、そして扱いやすさから、世界中の警察機関や民間ユーザーから高い評価を得ることになります。

P230の主なバリエーション

P230JP:

日本警察が正式採用したモデルです。.380ACP弾ではなく、.32ACP弾を使用し、装弾数は8+1発です。特徴として、引き金とスライドをロックするマニュアルセーフティーと、ランヤードを装着するためのランヤードリングが追加されています。このマニュアルセーフティーは、撃鉄が下りた状態でのみ作動し、手動で解除するか、撃鉄を起こすことで解除されます。日本の警察への供給はSIG社からの直接輸出であり、ライセンス生産ではありません。主に警視庁警備部警護課、皇宮警察、機動捜査隊、銃器対策部隊などに配備されていますが、制服警官や私服警官の一部にも支給されているようです。日本の採用は1995年頃とされています。

P232:

1996年に登場した改良モデルです。リアサイトの形状、スライドセレーション、グリップが変更され、撃針にはオートセーフティーが追加されました。ステンレスモデルも存在します。

P230のエアガン

KSC社は、P230JPをモデルとしたガスブローバック式のエアソフトガンを販売しています。ランヤードリングとセーフティーレバーが再現されており、高い人気を誇ります。

P230の登場作品

(※登場作品に関する情報は、公開情報に基づいて記述する必要があります。ハルシネーションは避けなければいけません。そのため、このセクションは、具体的な作品名や詳細な情報提供ができないことをご了承ください。)

まとめ

SIG SAUER P230は、コンパクトで信頼性の高い自動拳銃として、長年にわたり高い評価を得ているモデルです。特に、日本警察におけるP230JPの採用は、その性能と信頼性を証明しています。その高い信頼性と扱いやすさから、警察機関のみならず、民間ユーザーにも広く支持されています。様々なバリエーションが存在し、用途や好みに合わせて選択できるのも魅力の一つです。今後もその高い評価は維持され、世界中のユーザーに愛用されることでしょう。

関連項目

自動拳銃
SIG SAUER
SIG SAUER P220
SIG SAUER P226
* SIG SAUER P239

外部リンク

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