SO212i

「ムーバ SO212i」は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現ソニーモバイルコミュニケーションズ）が製造し、NTTドコモから発売された第二世代携帯電話（mova）端末です。2002年に登場したこの端末は、シンプルな折りたたみデザインと、ユーザーが自由にカスタマイズできる着せ替えパネルが特徴でした。各端末色ごとに異なる3種類のカラーパネルが付属し、その日の気分や好みに合わせて外観を簡単に変更することができました。

デザインと特徴

SO212iは、そのシンプルなデザインが特徴的でした。折りたたみ式であるため、コンパクトに持ち運ぶことができ、使用時には開いて操作するという、当時の携帯電話の典型的なスタイルを踏襲していました。また、単にシンプルなだけでなく、各カラーバリエーションに合わせた着せ替えパネルが付属することで、ユーザーが個性を表現できる点が魅力でした。この着せ替え機能は、当時の携帯電話としては画期的で、多くのユーザーに楽しまれました。

端末内には、ソニー・エリクソンの他の機種（SO504i）と同様に、「トロ」というキャラクターが登場しました。これは、ソニーのゲームキャラクターである「トロ」が、携帯電話の画面上でユーザーを楽しませるというもので、遊び心のある要素でした。また、着信メロディは40和音に対応しており、当時の携帯電話としては高音質な着信音を楽しむことができました。これにより、着信時にも個性的な音色を楽しむことができ、ユーザーの満足度を高める要因の一つとなっていました。

歴史

SO212iは、2002年8月30日にテレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証（工事設計認証番号01WAA1037）を取得し、同年9月25日には電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証（設計認証番号A02-0772JP、J02-0095）を取得しました。これらの認証を経て、2002年11月6日にドコモから発表され、同年11月9日に発売されました。

発売当初は、そのデザイン性やカスタマイズ性から多くのユーザーに支持されました。しかし、時代の流れとともに、より高機能なスマートフォンが登場し、携帯電話の技術も進化していきました。2012年3月31日には、movaサービスが終了し、SO212iを含むmova端末は利用できなくなりました。これにより、SO212iは過去の遺産となりましたが、そのデザインや機能は、当時の携帯電話技術を語る上で重要な存在となっています。

関連機種

SO212iの関連機種としては、以下のものがあります。

SO211i：SO212iの前に発売された機種で、同様にソニー・エリクソンが製造したmova端末です。
Premini：ソニー・エリクソンの小型携帯電話シリーズで、SO212iとは異なるコンセプトの端末です。
SO213iWR：SO212iの後に発売された機種で、防水機能を備えたmova端末です。

外部リンク

SO212iに関する詳しい情報については、以下の記事も参考にしてください。

ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ SO212i - ケータイWatch 2003年3月5日

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