SPORT HYBRID SH-AWD

SPORT HYBRID SH-AWD

SPORT HYBRID SH-AWDは、本田技研工業が開発した先進的なフル・ハイブリッドシステムで、Super Handling All-Wheel-Driveの略です。このシステムは、従来のハイブリッドシステムが燃費性能の向上を目指す中、より高い回頭性とコーナーリング性能を追求しています。これは、ツインモーターユニット（TMU）に組み込まれた2つの電気モーターによるトルクベクタリングによって実現されています。

システムの特長

SPORT HYBRID SH-AWDは、電気モーターとガソリンエンジンを組み合わせたパラレル型のフル・ハイブリッドシステムです。このシステムでは、デュアルクラッチトランスミッション（DCT）を介して変速が行われ、モーターとエンジンが並行して動作します。これにより、加速性能だけでなく、減速時の性能も向上しています。

電気エネルギーは、制動時や巡航中に発生するエネルギーを回生してバッテリーに充電されるため、ドライバーは充電行為を気にする必要がありません。エネルギーの補給には、ガソリンの給油だけが求められます。

トルクベクタリングの進化

従来のトルクベクタリングシステム（ATTS、SH-AWD）は、クラッチとギアを使用して左右の車輪に駆動力を配分していましたが、TMUの導入により、加速時だけでなく減速時のトルク配分も可能になりました。これにより、減速旋回時にも的確なトルクベクタリングが実現されています。さらに、減速力の管理には制動力制御との連携も考慮されています。

搭載車種

このハイブリッドシステムは、多くのプレミアム車に搭載されています。その中には、ホンダ・レジェンド（5代目）やアキュラ・RLX、そしてホンダ・NSX（2代目）、アキュラ・MDX（3代目）などがあります。

まとめ

SPORT HYBRID SH-AWDはその独自の技術により、運動性能と燃費の両方を追求したハイブリッドシステムです。これによって、ドライバーは高い走行性能を体感しながらも、環境への負荷を軽減することができます。本田技研工業の革新技術は、自動車の走行体験を新たな次元へ引き上げています。

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