T.J.リベラ

トーマス・ハビアー・リベラ：メジャーリーガーの軌跡

トーマス・ハビアー・リベラは、1988年10月27日、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区に生まれました。右投げ右打ちの内野手として、プロ野球界で活躍した選手です。

プロ入りとニューヨーク・メッツ時代

リベラは、2011年までMLBドラフトで指名されることはありませんでした。しかし、元ニューヨーク・メッツの捕手で、リベラの大学時代の恩師でもあるマッキー・セッサーの推薦によって、メッツと契約。プロ野球選手としての道を歩み始めます。

プロデビューは、メッツ傘下のアパラチアンリーグのルーキー級キングスポート・メッツでした。その後、A-級ブルックリン・サイクロンズでもプレーし、2球団合計で42試合に出場、打率.300、1本塁打、19打点、3盗塁という成績を残しました。

その後も、着実にマイナーリーグで実績を積みます。2012年はA級サバンナ・サンドナッツとA+級セントルーシー・メッツでプレーし、128試合に出場、打率.320、9本塁打、66打点、11盗塁と活躍。2013年もA+級セントルーシーで125試合に出場し、打率.289、2本塁打、51打点、6盗塁を記録しました。

2014年にはA+級セントルーシーとAA級ビンガムトン・メッツでプレーし、2球団合計で115試合に出場、打率.349、5本塁打、75打点、3盗塁という素晴らしい成績を残しました。さらに2015年にはAA級ビンガムトンとAAA級ラスベガス・フィフティワンズでプレーし、110試合に出場、打率.325、7本塁打、48打点、1盗塁を記録しました。

マイナーリーグでの活躍を経て、リベラは2016年、念願のメジャー契約を結びます。8月10日、アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビューを果たし、「6番・三塁手」として先発出場しました。そして、9月13日のワシントン・ナショナルズ戦では、10回表に相手守護神のマーク・マランソンからメジャー初本塁打を放ち、チームの勝利に貢献しました。この年、メジャーでは33試合に出場し、打率.333、3本塁打、16打点という好成績を残しました。守備面では、故障者続出のメッツ内野陣の穴を埋め、主に二塁手で起用される機会が増えました。

2017年には、第4回WBCのプエルトリコ代表に選出され、決勝まで進出するも、アメリカ合衆国に敗れ準優勝となりました。シーズンでは73試合に出場し、打率.290、5本塁打、27打点、1盗塁の成績を残しました。しかし、同年9月にはトミー・ジョン手術を受け、シーズンを途中で終えることとなりました。

2018年は手術の影響でほとんどのシーズンを棒に振り、マイナーリーグでわずか6試合の出場にとどまりました。

メッツ退団後

2019年3月9日、リベラはメッツから自由契約となりました。その後、独立リーグのアトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約。同年8月4日には、ワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、AA級ハリスバーグ・セネターズに配属されました。同年11月4日には再びFAとなりました。

2019年12月13日にはフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結びましたが、2020年5月29日に自由契約となりました。2021年5月10日には再びロングアイランド・ダックスと契約するも、5月19日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約。8月7日にはフィラデルフィア・フィリーズに移籍し、同年11月7日にFAとなりました。

リベラは、メジャーリーグでの活躍だけでなく、マイナーリーグや独立リーグでの経験を通じて、野球選手としてのキャリアを積み重ねてきました。彼の今後の動向にも注目が集まります。

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