TFゾイド

TFゾイド（トランスファイターゾイド）

TFゾイドは、タカラトミー（旧トミー）から発売された『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器です。

概要

『ゾイド』第一期シリーズ（1983～1990年）に登場し、従来のゾイドとは異なり、手動で変形させて他のゾイドの武装として合体できるという特徴を持ちます。全3種類が販売され、ゴムキャップを使用せず、スプリングを利用した発射機構を備えています。武器形態（ガンウォーク）に変形可能で、他のゾイドのパワーコネクターを介して強化装備として合体できますが、キット自体にはパワーコネクターとの連動ギミックはありません。パワーコネクターを持たないゾイドには、付属のジョイントを使用します。

設定

バトルストーリーでは、第一期シリーズ（1983～1990年）にのみ登場し、スーパーウェポンを内蔵したヘリック共和国軍の小型戦闘機械獣とされています。ガイロス帝国軍（暗黒軍）に囚われたゼネバス帝国皇帝救出作戦のため、最前線に配備されました。編成されたTF特殊攻撃部隊は、RPZ-18 オルディオスと連携して作戦を遂行しました。メカ体形では機動性を生かした攻撃を得意とし、武器体形（ガンウォーク）に変形することでスーパーウェポンを発射できます。他のゾイドのパワーコネクターを介して強化装備として合体することも可能です。

小型ゾイドが持つ装備の脆弱さを補うため、他のゾイドとの連携によって出力不足を補う構想から開発された大型火器としても運用可能な小型ゾイドでしたが、機構の複雑さ、機体サイズの大型化、実戦投入が大戦末期であったため、普及することなく終わりました。しかし、鉄竜騎兵団（アイゼンドラグーン）によってTFゾイドのコンセプトは後に一部のSSゾイドに再構築されるプランも存在したと言われています。

機体解説

ショットイーグル

TFゾイドの一号機。中央大陸の鳥族が古くから家畜として利用してきたものをベースとしています。メカ体形では空中からの急降下爆撃を行い、主翼を折りたたみ、機体を反転させて尾翼を前方に向けガンウォークタイプに変形するとディスクボンバー砲を発射できます。操縦者は機体腹部に搭乗します。

作中の活躍

オルディオスやゴッドカイザーが暗黒軍基地に潜入した際、デビルコングによって窮地に立たされた二機を救うべく、ゴルゴランチャーとともに出撃しました。二体がかりの集中砲火で門番のデッドボーダーを撃破し、ゴッドカイザーに合体（同時に突入したゴルゴランチャーは、オルディオスと合体）。二体がかりの集中砲火でデビルコングを撃破しました。

別のストーリーでは、偵察中にデスタンクと遭遇して撤退、その先の沼地で潜伏していたゴルゴランチャーやゴッドカイザーらとともに集中砲火を与えて撃破しました。

ゴルゴランチャー

TFゾイド2号機。メカ体形ではレーダースキャナーで敵のレーダーを回避しながら突進します。ガンウォークタイプへ変形すると尾部先端のバーストミサイルを発射可能です。操縦者は機体背部に搭乗します。

サンダーカノン

ヘリック共和国軍がガイロス帝国帝都に到達したころに配備されたTFゾイド3号機。TFゾイドの中では最も高い攻撃性能を持ちます。頭部を展開して二門の砲を左右に開きガンウォークタイプへ変形します。操縦者は機体背部に搭乗します。

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