TKO (お笑いコンビ)

TKO（ティーケーオー）

TKOは、木本武宏と木下隆行によって結成されたお笑いコンビです。所属事務所を持たず、フリーで活動しています。中学校時代からの友人である二人は、紆余曲折を経て、独自のスタイルを確立しました。

メンバー

木本 武宏（きもと たけひろ）
1971年5月6日生まれ（53歳）。
ツッコミ担当で、立ち位置は向かって左。
大阪府大東市出身。
大阪府立大東高等学校卒業、フィリップス大学日本校中退。
身長178cm、体重73kg。
趣味は釣り、サッカー、木工、PC映像制作。
かつては松竹芸能に所属していましたが、2022年7月に投資トラブルにより退所しました。

木下 隆行（きのした たかゆき）
1972年1月16日生まれ（53歳）。
ボケ・ネタ作り担当で、立ち位置は向かって右。
大阪府四條畷市出身（出生地は福岡県）。
大阪府立食品産業高等学校中退。
身長183cm、体重105kg（デビュー当時は70kg）。
趣味はサーフィン、スノーボード、インターネットゲーム、知ったかぶり。
かつては松竹芸能に所属していましたが、2020年3月に後輩芸人へのパワハラ騒動により退所しました。

経歴

中学校からの友人だった木下と木本。木下は別の男性と吉本興業に入る予定でしたが、その男性がフィリピンに行ってしまったため、木本とコンビを組むことになりました。1990年10月に松竹芸能に入所し、1990年代中期から関西を中心にライブやテレビ、ラジオで活躍しました。

当初のコンビ名は「たむろ」でしたが、二人のイニシャルがT.K.であることから、ボクシングのT.K.O.（テクニカルノックアウト）にちなんで「T・K・O」に改名。その後、現在の「TKO」になりました。松竹を選んだ理由は、吉本興業は層が厚くチャンスが少ないと感じたからでした。しかし、木下はテレビ番組で「尊敬する芸人は吉本の芸人全員」と頻繁に発言しています。

東京進出を何度も試みるも定着できず、苦労を重ねてきました。2006年、5度目の挑戦でようやく東京での活動を本格化させました。2009年には、芸歴18年目にして全国区で知られるようになりました。

過去の東京進出時の失敗は、

1回目（1993年）：フジテレビ『新しい波』でカッコつけすぎた
2回目（1995年）：フジテレビ『新品部隊』で共演者と仲良くなれなかった
3回目（1997年）：フジテレビ『東京Aランチ』の担当ディレクターの移籍
4回目（2003年）：テレビ朝日『内村プロデュース』の番組終了

など、不運も重なりました。しかし、2008年には『ザ・イロモネア』で100万円を獲得、同年のキングオブコントでは決勝進出を果たすなど、徐々に結果を出すようになります。2009年にはS-1バトルで優勝し、吉本所属以外の芸人として初の優勝者となりました。

その後も、キングオブコントには2010年、2011年と連続で決勝に進出し、2011年には決勝進出時の最高齢記録を更新。東京・松竹芸能新宿角座では、トークライブ「戯（ざ）れ言（ごと）」を定期的に開催していました。

近年は、俳優業にも力を入れています。しかし、2020年3月に木下が、2022年7月には木本がそれぞれ松竹芸能を退所。コンビでの活動が見られなくなりました。2023年1月には、木本が会見を行い、木下も同席し、3年ぶりにコンビでの活動再開を発表しました。この際、TKOの意味を「T：とにかく K：苦労してる O：おっさん」と冗談交じりに語りました。

ネタ

主にコントを得意としています。木下のとぼけたボケが特徴的で、独特な世界観を作り出しています。ネタ作りでは、綿密な打ち合わせを2回行うそうです。

知ったかぶりや、漫才での打ち合わせと異なる言動、大山ドラえもんネタなどが頻繁に登場します。また、木本が作った面白くないネタを、木下のセリフを変えることで面白くする、という構成もよく見られます。

キングオブコント2010で披露した「モロゾフ後藤」をベースに、爆生レッドカーペットのコラボカーペットコーナーで、大物歌手とコラボするネタも展開しました。

ネタの合間には、木本が肩を交互に上下させながら「ズッツッチャッチャッ」と言い、木下が続けてDJのスクラッチの真似をしながら「チキチキチー」と言うのがお決まりです。

かつてショートコントを演じる際は、自己紹介をラップで歌っていました（上記のブリッジはその名残）。漫才師を演じるコントはありますが、本格的な漫才は第1回M-1グランプリへの出場のみです。

エピソード

よゐこは半年先輩、DA-DAは1年先輩で、若手時代にはアメリカ村で一緒に路上ライブをしていました。
千原ジュニアは芸歴は先輩ですが、年下のためタメ口で呼んでいます。
ココリコや土田晃之とは同期のような関係で接しています。
くりぃむしちゅーやカンニング竹山などとはほぼ同期ですが、敬語で話します。
後輩のオセロが地方の営業に遅刻した際は厳しく叱ったことがありました。
『爆笑オンエアバトル』では、初出演で270KBながらオンエアを果たし、最低オンエアKBの記録を番組終了まで保持しました。
KBS京都のラジオ番組『森脇健児の青春ベジタブル』では、養成所時代に「ベンチウォーマーズ」として、初ラジオ出演を果たしました。
森田まさのりの読み切り漫画『柴犬』はTKOをモデルにした話ですが、当時は二人が無名だったため「取材協力 松竹芸能」と表記されました。
二人ともチェッカーズのファンで、特に藤井フミヤの大ファン。ライブの出待ちをするほどの熱狂的なファンでしたが、コンビが低迷期に入りライブに行くことを自制していました。後にフミヤから電話で励ましの言葉をもらったそうです。
ダウンタウンとは事務所が異なりますが、松竹の中ではよゐこと並んで共演が多いタレントです。

出演

数多くのテレビ番組、ラジオ番組、CM、映画に出演しています。以下に主なものを紹介します。

テレビ番組

爆笑オンエアバトル（NHK総合）
新しい波（フジテレビ）
内村プロデュース（テレビ朝日）
爆笑レッドカーペット（フジテレビ）
アメトーーク!（テレビ朝日）
VS嵐（フジテレビ）
アッコにおまかせ!（TBS）
タモリ倶楽部（テレビ朝日）

テレビドラマ

ほんとにあった怖い話 夏の特別編2011「悪夢の十三日」（フジテレビ）
昼のセント酒（テレビ東京）
侠飯〜おとこめし〜（テレビ東京）

CM

メルカリ

ラジオ番組

MBSヤングタウン月曜日（MBSラジオ）
青春ベジタブル（KBS京都ラジオ）
ザ・ヒットスタジオ〜レッツゴーヤンヤン〜(MBSラジオ)

インターネット放送

トークも結構おおざっぱ!（GyaOジョッキー）
P-Sports〜目指せ、ポケモンバトルマスター!〜（AbemaTV ウルトラゲームス）

映画

サウスパーク/無修正映画版|サウスパーク_無修正映画版（声の出演）
蟹工船

Web

TKOインタビューモッテコ書店

著書

転落（浜口倫太郎との共著）



彼らの活動は、公式SNSやYouTubeチャンネルでも確認できます。

TKO きのした (@tkokinosita) - X（旧Twitter）
TKO木本武宏 (@TKO_KIMOTO) - X（旧Twitter）
木下プロダクション - YouTubeチャンネル(木下公式)

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