長渕剛のオールタイムベストアルバム『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。』:36年の軌跡を凝縮した珠玉の4枚組
2014年7月2日、日本の音楽シーンに大きな足跡を残す
シンガーソングライター、
長渕剛の9作目となるベスト
アルバム『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、
長渕剛。』がユニバーサルミュージックのEMI Recordsレーベルよりリリースされました。前作のベスト
アルバム『SONGS』以来約6年ぶり、オリジナル
アルバム『
Stay Alive』以来約2年ぶりのリリースは、
長渕剛の音楽人生36周年という節目を飾るにふさわしい、記念碑的な作品となりました。
多彩な活動を経てのリリース
この
アルバムのリリースに至るまで、
長渕剛は精力的な活動を展開していました。
2012年には全国ツアー「RUN FOR TOMORROW」と「
Stay Alive」を開催。その中で左膝を負傷するアクシデントに見舞われながらも、活動を続けました。同年には東日本大震災への復興支援活動にも携わり、その軌跡はNHKのドキュメンタリー番組でも紹介されました。2013年にはテレビ番組出演、ライブDVDのリリース、詩画展開催など多岐にわたる活動を展開。さらに、NHKドラマの主題歌「未来」を提供するなど、音楽活動においても新たな展開を見せていました。
2014年には、競輪グランプリのテーマソング制作やイメージキャラクター就任、10年ぶりのコマーシャル出演を果たし、その活動は多方面に広がりを見せました。これらの活動を通して、
長渕剛は音楽のみならず、様々な表現活動を通して社会にメッセージを発信し続けてきました。
4つのテーマによる選曲:全58曲の軌跡
本作は、
1978年のデビュー以来発表された楽曲の中から、
長渕剛本人が選曲・監修した、まさにオールタイムベストと呼ぶにふさわしい作品です。「シングルコレクション」「生きる」「怒り」「叫び」という4つのテーマに沿って選曲された全58曲は、CD4枚にわたり収録されています。すべての楽曲は24bitデジタル・リマスタリングが施され、最高の音質で楽しむことができます。DISC 1はシングルコレクションとして構成されていますが、「
巡恋歌」「
俺らの家まで」「順子」「とんぼ」といった名曲は
アルバムミックスバージョンで収録されています。
長渕剛自身は、この
アルバムリリースについて「この時期に自分の引き出しを全部整理整頓して、今まで聴いてくれた人たち、知らなかった人たちに、『ほら、こういう歌なんだ、君たちの歌があるだろ?』って、問いかけたかった」と語っています。長年培ってきた音楽表現の集大成ともいえる、この
アルバムには、
長渕剛の音楽人生が凝縮されています。
アルバムリリースとプロモーション:多様なメディア展開
アルバムのリリース告知は、音楽ナタリー、
BARKS、CDジャーナル、OKMusicなどのWebメディアを通して行われました。初回限定盤には、特典として伝説のライブ「'86-87
STAY DREAM」
大阪城ホール公演の貴重な映像を収録したDVD『
STAY DREAM』が付属しています。このDVDには、これまで映像作品として発売されたことのなかった、貴重なパフォーマンスが収録されています。
長渕剛は、このDVDについて「最初は、30歳になったくらいの時の映像だから、恥ずかしさももちろんあって、とても観られたもんじゃないな、なんて思ってたんだけど、だんだん、純粋なエネルギーに引き込まれていったんだよ。これを若い連中に見せたいなって思った」と語っており、自身の若き日のエネルギーを現代に伝えるという強い思いが込められています。
プロモーション活動においては、
朝日新聞の紙面広告に、各界の著名人からのコメントが掲載されたほか、
Yahoo! JAPANでは、収録楽曲の人気投票や歌詞投稿企画が実施されました。また、Vineを使ったキャンペーンなども展開され、様々なメディアを通して、幅広い世代へのアプローチが図られました。テレビ出演では、NHK『
MUSIC JAPAN』、『SONGS』、『SONGS ライブスペシャル』、フジテレビ『ワンダフルライフ』、TBS『ジョブチューン』など、数多くの番組に出演し、音楽活動のみならず、バラエティ番組でもその存在感を示しました。
アートワークとツアー、そしてチャート成績
初回限定盤には、37年間の貴重な写真やインタビュー、年表などを収録した、60ページにも及ぶヒストリーブック「TSUYOSHI NAGABUCHI VISUAL HISTORY 1978-2014」が同梱されました。
アルバムリリース後には、「TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2014 ALL TIME BEST」と題したコンサートツアーも開催されました。このツアーの
日本武道館公演はライブDVDとしてリリースされました。
オリコンチャートでは最高位4位を記録し、54週にわたってランクインするなど、高い人気を博しました。
タワーレコードのチャートでも上位にランクインし、その人気は多方面で証明されました。
この『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、
長渕剛。』は、
長渕剛の音楽人生36年を凝縮した、まさに集大成と言える作品です。数々の名曲が収録されており、
長渕剛の音楽を初めて聴く人、そして長年彼の音楽を愛してきた人、どちらにとっても、心に残る一枚となるでしょう。