UFC 113

UFC 113: マチダ vs. ショーグン 2 大会詳報

2010年5月8日、カナダ・ケベック州モントリオールのベル・センターにおいて、世界中から注目を集めた総合格闘技イベント、UFC 113: マチダ vs. ショーグン 2が開催されました。2009年4月以来、約1年ぶり3度目となるカナダ開催ということもあり、会場は熱気に包まれていました。

メインイベント：王座奪還劇

大会のメインイベントを飾ったのは、UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ。前王者マウリシオ・ショーグンと、王者リョート・マチダによる再戦という、格闘技ファンにとって垂涎のカードでした。両者の最初の対戦は、マチダの判定勝ちという結果に終わっていましたが、今回は、ショーグンの圧倒的な勝利に終わりました。1ラウンド3分35秒、強烈な右フックからパウンドでKO勝ち。見事リベンジを果たし、ショーグンは第11代UFC世界ライトヘビー級王者に返り咲いたのです。この劇的な試合展開は、会場の熱狂を最高潮にまで高めました。

ウェルター級：王座挑戦者決定戦

ウェルター級では、ジョシュ・コスチェックとポール・デイリーによる王座挑戦者決定戦が行われました。激しい攻防の末、コスチェックが判定勝ちを収め、ジョルジュ・サンピエールが保持する世界ウェルター級王座への挑戦権を獲得。さらに、人気リアリティ番組『The Ultimate Fighter』シーズン12のコーチに就任することが決定し、彼の活躍はさらに大きな注目を集めることとなりました。

その他の注目カード

メインイベント以外にも、多くの注目カードが組まれていました。プレリミナリーカードでは、ジョン・ソルター、マイク・ガイモン、ジョーイ・ベルトラン、ジョニー・ヘンドリックス、マーカス・デイヴィス、ジョー・ドークセンらが勝利を収め、それぞれの存在感を示しました。メインカードでは、アラン・ベルチャー、マット・ミトリオン、ジェレミー・スティーブンスらが勝利し、会場を沸かせました。特に、ジェレミー・スティーブンスとサム・スタウトの試合は、その激しさからファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。

試合結果詳細

以下に、各試合の結果を詳細に示します。

プレリミナリーカード

第1試合：ジョン・ソルター ○ vs. ジェイソン・マクドナルド × (1R 2:42 TKO)
第2試合：マイク・ガイモン ○ vs. 吉田善行 × (判定3-0)
第3試合：ジョーイ・ベルトラン ○ vs. ティム・ヘイグ × (判定3-0)
第4試合：ジョニー・ヘンドリックス ○ vs. TJ・グラント × (判定2-0)
第5試合：マーカス・デイヴィス ○ vs. ジョナサン・グレ × (2R 1:23 TKO)
第6試合：ジョー・ドークセン ○ vs. トム・ローラー × (2R 2:10 チョークスリーパー)

メインカード

第7試合：アラン・ベルチャー ○ vs. パトリック・コーテ × (2R 3:25 チョークスリーパー)
第8試合：マット・ミトリオン ○ vs. キンボ・スライス × (2R 4:24 TKO)
第9試合：ジェレミー・スティーブンス ○ vs. サム・スタウト × (判定3-0)
第10試合：ジョシュ・コスチェック ○ vs. ポール・デイリー × (判定3-0)
第11試合：マウリシオ・ショーグン ○ vs. リョート・マチダ × (1R 3:35 KO)

各賞とボーナス

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ジェレミー・スティーブンス vs. サム・スタウト
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：マウリシオ・ショーグン
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：アラン・ベルチャー

受賞選手には、それぞれ65,000ドルのボーナスが授与されました。

UFC 113は、数々の名勝負と、新たな王者の誕生、そして今後の展開を予感させる結果を残した、記憶に残る大会となりました。

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