UFC 158

UFC 158: サンピエール vs. ディアス 大会レポート

2013年3月16日、カナダ・ケベック州モントリオールのベル・センターは、熱狂的な格闘技ファンで埋め尽くされた。その夜、開催されたのはUFC 158。メインイベントは、UFC世界ウェルター級王者ジョルジュ・サンピエールと、強豪ニック・ディアスによるタイトルマッチという、格闘技ファンを熱狂させるカードであった。

幾多の変更を乗り越えて

大会直前まで、負傷などによるカード変更が相次いだ。ミッチ・ゲイグノンに代わりTJ・ディラショーが出場、ショーン・ピアソンはクイン・マルハーンに、アレッシオ・サカラはボビー・ヴォルカーと対戦することとなった。さらに、ジョニー・ヘンドリックスとネイサン・マーコートの対戦、そしてローリー・マクドナルドとジョニー・ヘンドリックスの対戦も当初の予定とは異なっていた。イーブス・ジャボウィン vs. ジョニー・エドゥアウドの試合は、エドゥアウドの負傷により残念ながら中止となった。

熱戦が繰り広げられた全試合

アーリープレリムからメインカードまで、各試合は白熱した展開を見せた。ジョージ・ループはルーベン・デュランに判定勝ち、TJ・ディラショーは田村一聖を2ラウンドKOで下すなど、序盤から観客を興奮の渦に巻き込んだ。リック・ストーリーはクイン・マルハーンを1ラウンドTKOで破り、その強さを見せつけた。

プレリミナリーカードでは、ジョン・マクデッシがダロン・クルックシャンクに判定勝ち、ジョーダン・メインはダン・ミラーを1ラウンドTKOで制し、ダレン・エルキンスはアントニオ・カルバーリョを1ラウンドTKOで圧倒した。パトリック・コーテはボビー・ヴォルカーに判定勝ちを収めた。

メインカードでは、マイク・リッチがコリン・フレッチャーに判定勝ち、クリス・カモージーはニック・リングに判定勝ちを収めた。ジェイク・エレンバーガーはネイサン・マーコートを1ラウンドKOで勝利、ジョニー・ヘンドリックスはカーロス・コンディットに判定勝ちを収めた。

そして、いよいよメインイベント。サンピエールとディアスの死闘は、5ラウンドに渡る激戦となった。サンピエールは、ディアスの猛攻を凌ぎ、判定で勝利。見事8度目の防衛に成功した。

大会を彩る受賞者たち

大会後には、ファイト・オブ・ザ・ナイト、ノックアウト・オブ・ザ・ナイト、サブミッション・オブ・ザ・ナイトの受賞者が発表された。ファイト・オブ・ザ・ナイトは、カーロス・コンディットとジョニー・ヘンドリックスの激闘に贈られた。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトは、ジェイク・エレンバーガーが受賞。一方、サブミッション・オブ・ザ・ナイトは該当者なしとなった。受賞者にはそれぞれ5万ドルのボーナスが贈られた。

まとめ

UFC 158は、カード変更というアクシデントを乗り越え、多くの記憶に残る試合が繰り広げられた大会となった。サンピエールの防衛成功、そして数々の白熱した試合は、多くのファンの記憶に刻まれた。この大会は、UFCの歴史における重要な一ページを飾るものとなったと言えるだろう。 大会を盛り上げた選手たち、そして大会を支えた関係者全てに敬意を表したい。 今後のUFCの大会にも期待が高まる。

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