UFC 98

UFC 98: エヴァンス vs. マチダ 大会詳報

2009年5月23日、ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナにて開催されたUFC 98は、当初、ヘビー級王座統一戦としてブロック・レスナーとフランク・ミアの対戦が予定されていました。しかし、ミア選手の負傷により、このカードはUFC 100に延期されることとなりました。

さらに、ライトヘビー級タイトルマッチで王者ラシャド・エヴァンスに挑戦予定だった岡見勇信選手も負傷により欠場。代役としてチェール・ソネン選手が出場することとなりました。これらの変更は、大会全体のスケジュールに影響を与えましたが、結果的に、新たな注目ポイントを生み出すことにも繋がりました。

メインイベントとなったライトヘビー級タイトルマッチでは、挑戦者リョート・マチダ選手が王者エヴァンス選手を2ラウンドKOで下し、見事UFC世界ライトヘビー級王座を獲得しました。この勝利により、マチダ選手のプロ公式戦無敗記録は15に伸びました。

本大会は、元WEC世界ウェルター級王者マイク・パイル選手のUFCデビュー戦も注目を集めました。パイル選手は、UFCの舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか、多くのファンが期待を寄せました。

プレリミナリーカードでは、日本人選手である吉田善行選手がブランドン・ウルフ選手と対戦。1ラウンド2分24秒にギロチンチョークで勝利を収めました。

メインカードでは、フランク・エドガー選手がショーン・シャーク選手に判定勝ち、チェール・ソネン選手がダン・ミラー選手に判定勝ち、そしてマット・ヒューズ選手がマット・セラ選手に判定勝ちと、実力者同士の接戦が繰り広げられました。

大会全体のハイライトは、何と言ってもマチダ選手によるエヴァンス選手へのKO勝利でしょう。マチダ選手の圧巻のパンチ連打は、会場全体を興奮の渦に巻き込みました。

また、本大会では以下の選手が各賞を受賞しました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト: マット・ヒューズ vs. マット・セラ
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト: リョート・マチダ
サブミッション・オブ・ザ・ナイト: ブロック・ラーソン

受賞選手には、それぞれ60,000ドルのボーナスが支給されました。

UFC 98は、当初の予定が変更されるなど、波乱の要素もありましたが、結果として、数々の劇的な試合と新たなチャンピオンの誕生という、記憶に残る大会となりました。マチダ選手の快進撃、そして他の選手たちの熱い戦いは、多くのファンの心に深く刻まれたことでしょう。

試合結果詳細

プレリミナリーカード

第1試合 (ライト級): ジョージ・ループ ○ vs. デイブ・カプラン × (判定2-1)
第2試合 (ウェルター級): 吉田善行 ○ vs. ブランドン・ウルフ × (1R 2:24 ギロチンチョーク)
第3試合 (ライトヘビー級): クシシュトフ・ソシンスキー ○ vs. アンドレ・グスマォン × (1R 3:17 KO)
第4試合 (ライト級): カイル・ブラッドリー ○ vs. フィリップ・ノヴァー × (1R 1:03 TKO)
第5試合 (ヘビー級): ティム・ヘイグ ○ vs. パトリック・バリー × (1R 1:42 ギロチンチョーク)
第6試合 (ウェルター級): ブロック・ラーソン ○ vs. マイク・パイル × (1R 3:06 肩固め)

メインカード

第7試合 (ライト級): フランク・エドガー ○ vs. ショーン・シャーク × (判定3-0)
第8試合 (ミドル級): チェール・ソネン ○ vs. ダン・ミラー × (判定3-0)
第9試合 (ミドル級): ドリュー・マクフェドリーズ ○ vs. グザヴィエ・フパ＝ポカム × (1R 0:37 TKO)
第10試合 (ウェルター級): マット・ヒューズ ○ vs. マット・セラ × (判定3-0)
第11試合 (ライトヘビー級タイトルマッチ): リョート・マチダ ○ vs. ラシャド・エヴァンス × (2R 3:57 KO)

本大会に関する情報は、UFC公式サイト、バウトレビュー、格闘技ウェブマガジンGBR、MMAPLANET、SHERDOG、ネバダ州アスレチック・コミッション等のウェブサイトでも確認できます。

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