UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann

UFC Fight Night 18: Condit vs. Kampmann 大会詳報

2009年4月1日、テネシー州ナッシュビルのソメット・センターにて開催されたUFC Fight Night 18（UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann）は、UFCにとってテネシー州での初開催という記念すべき大会でした。WEC（World Extreme Cagefighting）の軽量級に特化した運営体制変更に伴い、多くのライトヘビー級、ミドル級、ウェルター級の選手がUFCに移籍することとなり、本大会にはWEC出身のファイターが多く参加しました。このイベントは、UFCとWEC両組織の融合を象徴する大会として注目を集めました。

メインイベント：接戦のウェルター級マッチ

大会のメインイベントは、ウェルター級でカーロス・コンディットとマルティン・カンプマンによる対戦でした。両選手は激しい攻防を繰り広げ、試合は最終的に判定にもつれ込みました。僅差の判定の結果、カンプマンが2-1で勝利を収めました。この試合は、多くの観客を熱狂させ、大会を象徴する激戦となりました。コンディットはWEC世界ウェルター級王者としてUFCに参戦、カンプマンもUFCで実績を積み上げてきた強豪選手でした。両者のプライドをかけた戦いは、多くのファンの記憶に強く刻まれたと言えるでしょう。

その他の注目試合

メインイベント以外にも、多くの注目カードが組まれました。特に、プロデビュー以来7連勝中だった無敗のニック・カトーネが、キャリア初黒星を喫した試合は大きな話題となりました。ティム・クレデューによるギロチンチョークによる一本勝ちでした。この敗北は、カトーネのキャリアに大きな影を落とす結果となりましたが、同時にクレデューの実力を示す結果でもありました。

また、WEC世界ウェルター級王者だったカーロス・コンディットと、キャリア5戦全勝のアーロン・シンプソンがUFCにデビューを果たしたことも、大会を盛り上げる要素の一つでした。シンプソンは、デビュー戦でティム・マッケンジーを1R 1分40秒でTKO（レフェリーストップ：パウンド）で下すという衝撃的な勝利を収め、UFCでの成功を予感させるデビューとなりました。

試合結果詳細

以下に、各試合の結果を詳細に記載します。表記は「勝者 vs. 敗者」です。

プレリミナリィカード

第1試合（ミドル級）：○アーロン・シンプソン vs. ×ティム・マッケンジー (1R 1:40 TKO (レフェリーストップ：パウンド))
第2試合（ミドル級）：○ロブ・キモンズ vs. ×ジョー・ヴェデポ (1R 1:54 TKO (レフェリーストップ：ギロチンチョーク))
第3試合（ミドル級）：○ホルヘ・リベラ vs. ×ニッセン・オスターネック (3R終了 判定2-1)
第4試合（ミドル級）：○ティム・クレデュー vs. ×ニック・カトーネ (2R 3:45 ギロチンチョーク)
第5試合（ウェルター級）：○ブロック・ラーソン vs. ×ジェシー・サンダース (1R 2:01 チョークスリーパー)
第6試合（ミドル級）：○ヒカルド・アルメイダ vs. ×マット・ホーウィッチ (3R終了 判定3-0)
第7試合（キャッチウェイト 158ポンド）：○グレイゾン・チバウ vs. ×ジェレミー・スティーブンス (3R終了 判定3-0)

メインカード

第8試合（ライト級）：○コール・ミラー vs. ×ジュニー・ブラウニング (1R 1:58 ギロチンチョーク)
第9試合（ライト級）：○タイソン・グリフィン vs. ×ハファエル・ドス・アンジョス (3R終了 判定3-0)
第10試合（ライトヘビー級）：○ライアン・ベイダー vs. ×カーメロ・マレロ (3R終了 判定3-0)
第11試合（ウェルター級）：○マルティン・カンプマン vs. ×カーロス・コンディット (3R終了 判定2-1)

各賞と賞金

大会では以下の賞が授与され、各受賞選手には30,000ドルのボーナスが贈られました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：タイソン・グリフィン vs. ハファエル・ドス・アンジョス
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：アーロン・シンプソン
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ロブ・キモンズ

UFC Fight Night 18は、多くのドラマと興奮に満ちた大会となりました。WECからの選手移籍という歴史的転換期を背景に、新たなスターの誕生や、ベテラン選手の活躍など、多くの見どころがありました。この大会は、UFCの歴史において重要な位置を占める大会の一つと言えるでしょう。

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