UFC: Fight for the Troops 3

UFC Fight for the Troops 3 大会レポート

2013年11月6日、アメリカ合衆国ケンタッキー州ホプキンスビルのフォートキャンベル陸軍基地において、世界的な総合格闘技団体UFCによる特別大会『UFC Fight for the Troops 3』（別名UFC Fight Night 31）が開催されました。この大会は、一般人の観戦が制限された米軍基地内での開催という、UFCにとって特別なイベントです。過去に開催された『UFC Fight Night: Sanchez vs. Riggs』、『UFC: Fight for the Troops』、『UFC: Fight for the Troops 2』に続く、4度目の慰問大会となりました。

今大会の特徴として、ティム・ケネディ選手、コルトン・スミス選手、リズ・カムーシェ選手、ニール・マグニー選手など、アメリカ軍との繋がりを持つ選手が多数出場したことが挙げられます。彼らの活躍は、大会に特別な重みと感動を与えました。

カード変更

複数の選手の負傷等により、出場選手が変更となる事態が発生しました。変更は以下の通りです。

第1試合：アントニオ・ブラガ・ネト選手 → ブライアン・ヒューストン選手
第6試合：ニック・レンツ選手 → スティーブン・サイラー選手
第13試合：リョート・マチダ選手 → ハファエル・ナタル選手

これらの変更は、大会の運営に影響を与えたものの、代替選手たちも素晴らしい試合を展開し、大会全体の熱気を冷ますことはありませんでした。

試合結果

大会はアーリープレリミナリーカード、プレリミナリーカード、そしてメインカードの3部構成で進行しました。以下に、主な試合結果をまとめます。なお、ヤンシー・メデイロス選手の試合は、薬物検査の結果、ノーコンテストとなりました。

アーリープレリミナリーカード

第1試合： デレク・ブランソン ○ vs. × ブライアン・ヒューストン (1R 0:48 リアネイキドチョーク)
第2試合： セス・バジンスキー ○ vs. × ニール・マグニー (3R終了 判定3-0)
第3試合： ヤンシー・メデイロス ○ vs. × イーブス・エドワーズ (1R 2:47 KO) ※ノーコンテスト
第4試合： ロレンツ・ラーキン ○ vs. × クリス・カモージー (3R終了 判定3-0)

プレリミナリーカード

第5試合： アマンダ・ヌネス ○ vs. × ジャーメイン・デランダミー (1R 3:56 TKO)
第6試合： デニス・バミューデス ○ vs. × スティーブン・サイラー (3R終了 判定3-0)
第7試合： フランシスコ・リベラ ○ vs. × ジョージ・ループ (2R 2:20 TKO)
第8試合： ボビー・グリーン ○ vs. × ジェームス・クラウス (1R 3:50 TKO)

メインカード

第9試合： マイケル・キエーザ ○ vs. × コルトン・スミス (2R 1:41 リアネイキドチョーク)
第10試合： ルスタム・ハビロフ ○ vs. × ホルヘ・マスヴィダル (3R終了 判定3-0)
第11試合： ヨエル・ロメロ ○ vs. × ホニー・マルケス (3R 1:39 KO)
第12試合： アレクシス・デイヴィス ○ vs. × リズ・カムーシェ (3R終了 判定3-0)
第13試合： ティム・ケネディ ○ vs. × ハファエル・ナタル (1R 4:40 KO)

各賞

大会では、以下の賞が授与され、各受賞選手には5万ドルのボーナスが贈られました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト： ルスタム・ハビロフ vs. ホルヘ・マスヴィダル
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト： ティム・ケネディ
サブミッション・オブ・ザ・ナイト： マイケル・キエーザ

まとめ

UFC Fight for the Troops 3は、軍への感謝と、選手たちの献身的な闘志が感じられる、記憶に残る大会となりました。各試合は白熱し、観客を魅了しました。特に、ティム・ケネディ選手の圧巻のノックアウト勝利は、大会のハイライトと言えるでしょう。この大会は、スポーツと軍との繋がりを象徴する、特別なイベントでした。

参考文献

UFC公式サイト
MMAPLANET
バウトレビュー
Tapology
SHERDOG

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