ULTIMATE DIAMOND

水樹奈々『ULTIMATE DIAMOND』

『ULTIMATE DIAMOND』（アルティメット・ダイアモンド）は、声優・歌手として活躍する水樹奈々の7枚目のオリジナルアルバムとして、2009年6月3日にキングレコードから発売されました。

アルバム概要

前作『GREAT ACTIVITY』から約1年半ぶりのリリースとなった本作は、Elements Gardenのメンバーを中心とした作家陣に加え、矢吹俊郎や齋藤真也らが参加。SPORTSの伊藤寛之など、水樹奈々の楽曲では初の作家陣も参加しています。中山真斗が編曲で参加したことで、Elements Gardenのメンバー全員が水樹奈々の楽曲を手掛ける形となりました。

当初、2009年5月20日に発売予定でしたが、収録予定曲「COSMIC LOVE」の作詞者である園田凌士が覚醒剤取締法違反で逮捕されたことを受け、同曲を削除するために発売日が2009年6月3日に延期されました。アルバムの発売は、2009年1月25日に日本武道館で開催されたライブで発表されています。

アルバムには、4曲全てがAサイド扱いだったシングル『STARCAMP EP』から2曲、自己最高セールスを記録したシングル『Trickster』、そして自身の誕生日に発売されたシングル『深愛』の表題曲が収録されています。また、収録曲の修正時に、「夜明エイム（水樹奈々）」名義で発売された『TVアニメーション「AYAKASHI」Characters Vol.1 夜明エイム』の表題曲のアルバムバージョン「蒼き光の果て-ULTIMATE MODE-」が追加収録されることが発表されました。

前作同様、通常盤とDVD付きの初回限定盤の2形態で発売され、初回限定盤のDVDには、2008年に閉鎖された新宿コマ劇場で行われた18thシングル『Trickster』発売記念イベント『新宿コマ劇場座長公演“水樹奈々大いに唄う”』の模様が収録されています。座長公演では水樹奈々本人の楽曲も披露されましたが、DVDには収録されていません。劇中で歌われた坂本冬美の『夜桜お七』、中村美律子の『河内おとこ節』のカバーは収録されています。初回限定盤はグリッターデジパック仕様で、ロンドンで撮影された写真を含む44ページのブックレットが付属。発売記念キャンペーンとして、応募ハガキによる抽選で7777名にSPECIAL CD「ULTIMATE DIAMOND INSTRUMENTAL TRACKS」がプレゼントされました。

主な記録

オリコンの2009年6月2日付アルバム・デイリーチャートで初登場1位を獲得し、2日連続でその座を維持。翌週の2009年6月15日付週間アルバムチャートでも初登場1位を獲得しました。これは、1968年から始まったオリコンチャートにおいて、声優による首位獲得としてはシングル・アルバムを通じて初の記録となりました。また、キングレコードのアルバム作品としては、SNAIL RAMPの『FRESH BRASH OLD MAN』以来、9年5か月ぶりのオリコン週間1位獲得となりました。水樹奈々本人も、関係者からの祝福を受け、ブログで喜びと感謝の気持ちを綴っています。

2009年6月3日には、NHK-BS2『最新ヒット ウエンズデーJ-POP』の生放送に出演し、「Astrogation」と「MARIA&JOKER」を初披露。NHK屋上特設ステージからの生中継によるテレビ出演であり、生中継での歌唱披露はこれが初となりました。また、水樹奈々自身がナレーションを務めるNHK総合『MUSIC JAPAN』の2009年6月7日放送分に出演した際には、「悦楽カメリア」をテレビ初披露しました。

収録曲

1. MARIA&JOKER
2. 悦楽カメリア
3. PERFECT SMILE
4. Trickster
5. Mr.Bunny!
6. 沈黙の果実
7. Brand New Tops
8. 少年
9. Gimmick Game
10. Dancing in the velvet moon
11. ray of change
12. 深愛
13. 蒼き光の果て-ULTIMATE MODE-
14. Astrogation
15. 夢の続き

初回限定盤DVD

初回限定盤に付属するDVDには、2008年10月11日に新宿コマ劇場で行われた座長公演「水樹奈々大いに唄う」の模様が収録されています。歌と芝居で構成された舞台で、水樹奈々は座長として見事なパフォーマンスを披露しています。

スペシャルCD

アルバム発売記念キャンペーンとして制作されたスペシャルCD「ULTIMATE DIAMOND INSTRUMENTAL TRACKS」には、アルバム収録曲のインストゥルメンタルバージョンが収録されています。

『ULTIMATE DIAMOND』は、水樹奈々の音楽性の幅広さと表現力の豊かさを改めて感じさせてくれる作品であり、彼女の輝かしいキャリアの中でも重要な1枚と言えるでしょう。

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