W31K

W31KおよびW31K IIは、日本の大手電機メーカーである京セラによって開発され、KDDIと沖縄セルラー電話が展開するauブランドから発売されたCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。これらの端末は、auのラインナップにおいて、特にデザイン性と機能性において重要な位置を占めていました。

デザインと特徴

W31Kシリーズは、CDMA 1X WIN端末として初めて「フレンドリーデザイン」を採用した点が大きな特徴です。このデザインは、ユーザーがより快適に携帯電話を使用できるように、細部にわたって工夫が凝らされています。キー部分には、隙間のない「フレームレスキー」が採用されており、見た目の美しさだけでなく、操作性の向上にも貢献しています。さらに、キーはドーム状に盛り上がっており、指で押しやすく、確実な操作をサポートします。

また、W31Kシリーズには、文字の読み上げ機能である「声サポート」が搭載されています。この機能は、EZwebのコンテンツを音声で読み上げることも可能であり、視覚に障がいのあるユーザーや、運転中など画面を見ることが難しい状況での利用に役立ちます。この機能は、アクセシビリティの向上に大きく貢献しました。

マイナーチェンジモデル：W31K II

2005年9月には、W31Kのマイナーチェンジバージョンである「W31K II」が発売されました。W31K IIは、基本的な機能やデザインはW31Kと共通ですが、ボディカラーやプリセットされている内蔵コンテンツに若干の違いがあります。このマイナーチェンジによって、より多くのユーザーのニーズに応えることができました。

その他の特徴と機能

W31Kシリーズは、京セラ製の端末としては初めて着うたフルに対応した機種です。プリセット着うたフルとして、Q ft.アマドリ&SCLLが書き下ろした「COME BABY」が搭載されています。この曲は、CMにも使用され、当時大きな話題を呼びました。公式サイト（現在は閉鎖）では、この曲の試聴も可能でした。

対応サービス

W31Kシリーズは、以下のauの主要なサービスに対応していました。

EZ「着うたフル」
EZ「着うた」（ハイクオリティステレオ対応）
EZ・FM
EZナビウォーク
EZアプリ（BREW）
EZチャンネル

これらのサービスに対応することで、音楽やナビゲーションなど、さまざまな用途で活用できる携帯電話として、ユーザーの利便性を高めていました。

関連機種と外部リンク

W31Kシリーズの関連機種としては、以下のものが挙げられます。

W42K（W31K/W31K IIの発展型で、アナログTVチューナーを搭載）
W61K（デザインコンセプトは異なるが、実質的にW31K/W31K IIの思想を受け継いでいる）

詳細については、auの公式サイトをご参照ください。

au公式サイト

W31Kシリーズは、その先進的なデザインと機能性、そしてユーザーフレンドリーな設計によって、多くのユーザーに愛された携帯電話でした。また、着うたフルへの対応など、当時の最新トレンドを積極的に取り入れた点も、その人気を後押ししました。

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