W51S

W51S：auの多機能携帯

W51Sは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現ソニーモバイルコミュニケーションズ）によって開発され、KDDIおよび沖縄セルラー電話のauブランドから発売されたCDMA 1X WIN方式の携帯電話です。この機種は、W43Sの後継モデルとして位置づけられ、外観デザインや基本的な機能は似通っていますが、内部的なスペックや使い勝手において、様々な改良が加えられています。

主な特徴

W51Sは、前モデルのW43Sと比較して、イルミネーション部の面積が小さくなっていますが、その代わりに内部機能は大幅に向上しています。特に注目すべきは、PCサイトビューアーのバージョンアップ、オープンアプリプレイヤーへの対応、そしてメモリー容量の増加です。これらの進化は、ユーザーにより快適なブラウジング体験や、多くのアプリの利用を可能にします。

また、W51Sには、au 2007年春モデルで採用された新バージョンのFeliCaチップが搭載されています。このチップは従来の3倍の容量を持ち、電子クーポン機能「auケータイクーポン」に対応しており、電子マネーやポイントカードとして、より便利に活用できるようになりました。

カラーバリエーションは3色展開で、それぞれの色ごとに液晶ディスプレイ側の表面処理が異なるというこだわりも特徴です。これにより、ユーザーは好みに合わせて、より個性的な端末を選ぶことができます。

CMキャラクターには、女優の沢尻エリカが起用され、CM曲にはグリーグ作曲の『ペール・ギュント』から『朝』のリミックスバージョンが使用されました。

データ保存には、従来の同社製au端末と同様にメモリースティックDuoのみが対応していますが、microSDカードをメモリースティックDuoに変換するアダプタを使用することで、microSDも利用可能です。

歴史

2007年1月16日にKDDIから発表され、2007年2月から全国各地で順次発売されました。発売日は地域によって異なり、2月23日には北海道・北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄地区で、2月24日には東北・関東・中部地区で販売が開始されました。その後、2007年11月6日と2009年2月3日に、それぞれケータイアップデートが実施されました。しかし、2012年7月にはau側の周波数変更により、使用不可の対象機種となりました。

対応サービス

W51Sは、多様なサービスに対応しています。au Smart Sports（アプリダウンロードが必要）、[PCサイトビューアー]]、au LISTEN MOBILE SERVICE、EZ着うたフル、EZ着うた（ハイクオリティステレオ）、EZナビウォーク（声de入力）、EZ・FM、EZ FeliCa]、[[EZニュースフラッシュ、Hello Messenger、赤外線通信、EZアプリ (BREW)、安心ナビ、ペア機能、GLOBAL EXPERT、メモリースティックオーディオ (ATRAC3/ATRAC3plus)、オープンアプリプレイヤー、ビデオクリップ、緊急通報位置通知など、幅広い機能を提供していました。

不具合と修正

2007年11月6日のアップデートでは、Eメールフォルダ一覧やEメール一覧の表示に関する不具合、GPSを用いた現在地確認やナビゲーションの失敗、マナーモード中の着信音に関する不具合が修正されました。また、2009年2月3日のアップデートでは、JPEG形式の画像データをデータフォルダでサムネイル表示すると電源がリセットする不具合が修正されました。

関連事項

W51Sは、携帯電話、au（携帯電話）、CDMA 1X WIN、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズといったキーワードと密接な関係があります。これらの関連事項を調べることで、より深くこの機種への理解を深めることができるでしょう。

外部リンク

• - au by KDDI
• - W51S 製品アーカイブ - ウェイバックマシン（2009年4月5日アーカイブ分）
• - KDDI au: オンラインマニュアル > W51S
• - W51S - auケータイ探検隊 (au one)

これらの情報源は、W51Sに関するさらなる知識や、当時の状況を把握するのに役立ちます。

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