WX10K

WX10K（DIGNO DUAL 2）

WX10K、通称DIGNO DUAL 2は、京セラが手掛けたワイモバイル（旧ウィルコム）向けの先進的なデュアルモード端末です。このスマートフォンは、Androidを搭載し、従来の3G/PHS通信に加えて、4G通信にも対応しています。これにより、ユーザーは迅速かつ高品質な通信環境を利用することが可能になっています。

概要

WX10Kは前モデルのWX04Kの後継機であり、DC-HSDPA通信とAXGP技術を活用した新たなデュアルモード環境を提供します。これにより、さらに安定した通信が実現され、従来のSMS/MMSに加え、新たにライトメールも利用できるようになりました。これは特に、PHSの番号を使用するユーザーにとって嬉しい機能です。

製品は、旧ウィルコムの会社更生が終結した後、初の新型通話端末として登場し、ワイモバイルブランドに移行した際もウィルコムのブランド名が引き継がれました。しかし、2015年9月30日には販売が終了しました。

料金プラン

WX10Kのリリース当初、利用可能な料金プランは「ウィルコムプランLite」と「ウィルコムプランD+」の2種類でした。他のプランへの契約は不可でしたが、某期日からは相互の変更が可能になりました。契約期間は3年で、定めのないプランは存在しませんでした。機種変更時には、持っているプランを維持することができず、新たにプランを選択する必要がありました。

2014年8月からは、Y!mobileが発足し、従来のウィルコムプランからスマホプラン（タイプ3）に移行することができるようになり、プランの選択肢が広がりました。しかしながら、一定の料金プランには一部制限が生じ、特にスマホプランに移行した際には割引が適用されなくなることに注意が必要です。

キャリアメールとデータ通信

WX10Kでは、wcm.ne.jpやymobile.ne.jpのアドレスを使用したメール通信が可能です。従来のメールアドレスで利用できる機能が保存されており、機種変更の際も无問題で復活可能です。SMSやMMSによる通信も強化されており、3GおよびPHSのライトメールに対応しています。これにより、メッセージの送受信が容易になっています。

データ通信に関しては、4G（AXGP）および3Gネットワークを利用できるため、高速で安定したインターネット接続が可能です。ただし、PHS網を利用したデータ通信やテザリング機能はWX04SHとは異なりサポートされていません。テザリングオプションは、ウィルコムプランにおいて必要ですが、スマホプランには標準装備となっています。

音声通話機能

WX10Kは、PHSおよび3G電話の双方で通話が可能です。設定により、発信する際の通信方式を選択でき、ダイヤル画面でもその切り替えが簡単に行えます。通話料金は3Gが一律の価格に設定されており、PHSはウィルコム定額プランS相当で利用できるという利点があります。直感的な操作性と設定の自由度が特徴的です。

また、同機種には2つの電話番号が付与され、ユニバーサルサービス料もそれに応じて請求されます。MNPにも対応しており、新たな機種に移行する際も柔軟性があります。

特徴と沿革

WX10Kには、DIGNOシリーズにお馴染みのスマートソニックレシーバーが搭載されています。ハンズフリーでの通話品質向上を実現している点は、特に高く評価されている機能の一つです。これに加え、音声検索アプリ「すぐこえ」が搭載されており、使いやすさが増しています。

この端末は2013年5月に工事設計認証を取得し、7月には発表と予約受付が開始され、8月には正式な販売がスタートしました。以降、いくつかのアップデートが行われ、動作の安定性や機能向上が施されています。

WX10Kは、これらの特徴や性能によって、特にビジネスユーザーに対し高い評価を得ている端末です。

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