WX04K

WX04K（DIGNO DUAL）の概要

WX04K、通称DIGNO DUALは、京セラによって開発され、ワイモバイル（旧ウィルコム）向けに提供されたAndroid搭載のスマートフォンです。この端末は、ウィルコムブランドとして初めてAndroidを搭載したモデルであり、一般的にはPHS（Personal Handy-phone System）および3G回線のデュアルモードに対応しています。特に注目すべきは、音声通話とデータ通信が可能で、初期モデルはNTTドコモ、後期モデルはソフトバンクモバイルの3G網を利用しています。

基本的な機能

このスマートフォンは、Android 2.3.4が搭載されていますが、2013年4月11日には、Android 4.1へのアップデートが提供されました。しかし、残念ながらおサイフケータイやテザリング機能には非対応です。音声通話は、ウィルコムのPHS回線とソフトバンクモバイルのMVNO回線の両方で行なうことができ、一般に2つの電話番号が付与されます。

PHS回線を用いた際には「だれとでも定額」プランが適用されるものの、ソフトバンク宛に発信する場合は、ホワイトプランの無料通話対象となるため、コストの面でも利点があります。

データ通信

WX04Kは、WILLCOM CORE 3Gを通じたデータ通信にのみ対応しています。そのため、従来のソフトバンクブランドのメールドメインやウィルコムの回線を利用するメールアドレスは使用できず、本端末専用の「wcm.ne.jp」ドメインを利用する必要があります。ライトメールのサービスは利用できず、しかしながらSMSとMMSはサポートされています。

旧メールアドレスを持つユーザーがWX04Kに乗り換えた場合も、転送サービスを利用することで旧アドレス宛のメールを受信することが可能です。また、端末からはオンラインサインアップへのアクセスはできないものの、My WILLCOMを通じてメール転送設定を変更することができます。

緊急速報への対応

ウィルコムブランドの端末として初めて、緊急地震速報に対応している点も重要です。しかし、これに関してはWILLCOM CORE 3Gを利用した形となるため、自社開発ではありません。緊急速報メールに関連する機能は、当初は計画されていませんでしたが、2012年9月4日からのアップデートにより対応が開始されました。

歴史とアップデート

この端末は2012年5月29日にウィルコムとソフトバンクモバイルより発表され、予約受付は2012年6月1日にスタートしました。正式な発売日は2012年6月21日で、その後も定期的にソフトウェアの更新が行われてきました。

アップデート履歴には、動作の安定性を向上させるためのバージョン更新や、緊急速報メールへの対応が含まれています。特に2013年4月11日のAndroid 4.1へのメジャーアップデートは、利用者にとって注目すべきものでした。

関連製品

WX04Kの後継機にはDIGNO DUAL 2（WX10K）があり、これは新たにSoftBank 4G（AXGP）網とテザリング機能に対応しています。また、過去のモデルとしてHONEY BEEシリーズやシャープ製のW-ZERO3シリーズが挙げられます。

このように、WX04K（DIGNO DUAL）はウィルコムとソフトバンクの利用者に向けた、ユニークなデュアルモード端末としての地位を確立しています。

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