Iバス

稲城市コミュニティバス「iバス」：地域を結ぶ、親しみやすい交通手段

iバスは、東京都稲城市が運行するコミュニティバスであり、その全路線は小田急バス新百合ヶ丘営業所に委託されています。市民の生活を支える重要な公共交通機関として、稲城市内を網羅する様々なルートを運行しています。

iバスの概要

iバスの愛称は、稲城市の「i」から始まり、「愛着」や「巡り逢い」といった意味が込められています。運行開始当初は、バスの位置情報をインターネットで確認できるシステムを導入していましたが、運行間隔の短縮に伴い、2007年にこのサービスは終了しました。2017年には路線が見直され、新たな路線での運行が開始されています。現行の路線図や時刻表は、稲城市公式サイトで確認できます。

iバスの沿革

iバスは、2001年10月から11月にかけて試験運行が行われ、2002年4月30日に本格運行を開始しました。当初は小田急バスの車両が使用されていましたが、その後専用車両による運行に切り替えられました。路線の拡充や停留所の移設、PASMOの導入などを経て、2014年10月には新しい路線での運行が開始され、2017年3月には路線の見直しが行われました。2021年2月には、長年活躍した日野・リエッセが引退し、現在は基本的に全便が日野・ポンチョで運行されています。2022年10月には、小田急バス町田営業所の閉鎖に伴い、小田急バス新百合ヶ丘営業所へ移管されました。

iバスの運行内容

iバスの運賃は全線均一で、大人180円（IC運賃175円）、小児50円です。未就学児は無料です。PASMOやSuicaなどの交通系ICカードが利用可能で、小田急バスのIC定期券や一日フリーパス、高齢者向け割引定期券「ナイスパス」も利用できます。東京都シルバーパスも利用可能です。障害者割引も適用されます。

現行路線

市内循環路線（Aコース・Bコース）: 平尾団地を起終点に、市内を大きく循環する路線です。Aコースは栗平駅先回り、Bコースは稲城駅先回りで、それぞれ約120分と115分で運行しています。
平尾・南多摩駅路線（Cコース）: 平尾団地から南多摩駅まで、市内を縦断する路線です。平尾団地発は約74分、南多摩駅発は約76分で運行しています。
* 南多摩駅・よみうりランド路線（Dコース・Eコース）: 南多摩駅を起終点に、よみうりランド方面へ向かう路線です。Dコース（梨）、Eコース（ぶどう）の愛称で親しまれています。稲城長沼駅先回りのDコースは約99分、矢野口駅先回りのEコースは約93分で運行しています。

iバスの利用状況

各路線の年間乗車人員は以下の通りです。

iバスの車両

iバスは、赤色の専用カラーで統一された小型バスで運行されています。現在は主に日野・ポンチョが使用されており、稲城市のゆるキャラ「稲城なしのすけ」が描かれています。一部車両には、東京ヴェルディのキャラクター「ヴェルディくん」もラッピングされています。過去には日野・リエッセも使用されていました。

iバスは、稲城市民にとって欠かせない交通手段として、地域社会に貢献しています。公式サイトでは、最新の路線図や時刻表、運賃などの情報が提供されていますので、ぜひご活用ください。

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