ZUZU

安井かずみのオリジナルアルバム『ZUZU』

『ZUZU』（ズズ）は、1970年9月1日にリリースされた安井かずみの唯一の音楽アルバムです。サブタイトルは『安井かずみのえるぴい』で、オリジナルのLP盤は規格品番MR-3129で展開されました。この作品は、安井かずみ自身が歌唱し録音した唯一の音楽アルバムであり、その後の作品は詩の朗読に特化しています。

アルバムの特徴

本作は、村井邦彦やかまやつひろし、沢田研二、日野皓正といった、安井かずみの友人やミュージシャンが贈った楽曲が含まれています。彼女の歌は、あらゆる楽曲に生命を吹き込み、彼女独自の感性で多様な音色を奏でています。『ZUZU』は、彼女の人間性や感情を深いレベルで表現した作品であり、聴く人々に強烈な印象を与えました。

1999年1月25日には、ダブリューイーエー・ジャパンよりCD化され、新たな形でリリースされました。その後、2004年6月20日にブリッジからリマスタリング版が再発され（規格品番：BRIDGE-019）、さらに2014年3月19日にはウルトラ・ヴァイヴから再々発がされ、再び注目されることとなりました（規格品番：CDSOL-1559）。

収録曲

全ての作詞は安井かずみ自身によって行われたこのアルバムの収録曲は、以下の通りです：

Side A

• - わるいくせ / 作曲：村井邦彦 ／ 編曲：クニ河内
• - 過ぎゆく日々 / 作曲：加瀬邦彦 ／ 編曲：クニ河内
• - その時では遅すぎる / 作曲：マモル・マヌー ／ 編曲：クニ河内
• - 見知らぬ人 / 作曲：西郷輝彦 ／ 編曲：川口真
• - 愛の時 / 作曲：鈴木邦彦 ／ 編曲：クニ河内
• - プール・コワ / 作曲：かまやつひろし ／ 編曲：井上孝之

Side B

• - あたしには何もない / 作曲：平尾昌晃 ／ 編曲：小谷充
• - ピアフラの戦い / 作曲：沢田研二 ／ 編曲：川口真
• - 今日までのこと / 作曲：なかにし礼 ／ 編曲：川口真
• - 追憶のスペイン / 作曲：布施明 ／ 編曲：川口真
• - 九月の終り / 作曲：石坂浩二 ／ 編曲：クニ河内
• - 風の方角 / 作曲：日野皓正 ／ 編曲：川口真

この作品では、安井かずみの透明感のあるボーカルと、彼女の仲間たちによる多彩な楽曲が絶妙に融合し、聴きごたえのある一枚に仕上がっています。
また、演奏にはニュー・ポップス・オーケストラが参加し、その響きはアルバムにさらなる深みを加えています。さらに、斉藤亢による写真撮影がアルバムアートワークを飾っており、全体を通じて、彼女の音楽とビジュアルが一体となっています。

『ZUZU』は、安井かずみの才能を余すところなく表現したアルバムであり、今なお多くのファンにとって特別な存在であり続けています。

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