ひとりあそび

柴咲コウ 2ndアルバム『ひとりあそび』：詳細解説

2005年12月14日、ユニバーサルミュージックより発売された柴咲コウの2枚目のオリジナルアルバム『ひとりあそび』は、前作『蜜』から約1年10ヶ月ぶりのリリースとなりました。オリコンチャートでは4位を獲得するなど、高い人気を誇る作品です。

本作は全11曲を収録しており、そのうち9曲の作詞を柴咲コウ自身が手掛けています。彼女の繊細な感性と表現力が、楽曲全体に深く刻まれています。音楽性も多様で、バラードからアップテンポな曲まで、聴く者の心を揺さぶる様々な楽曲が収録されています。

特に注目すべきは、シングルとしてリリースされた楽曲の存在です。7thシングル『Glitter』はTBS系ドラマ『恋するハニカミ!』のテーマソングとして使用され、親しみやすさとキャッチーなメロディーで多くのリスナーの耳を捉えました。そして8thシングル『Sweet Mom』は、東宝配給映画『この胸いっぱいの愛を』の主題歌として起用され、映画の世界観と見事に調和した感動的な一曲となっています。これらのシングル曲は、アルバム全体のクオリティを高める上で重要な役割を果たしています。

アルバムには、シングル曲以外にも、柴咲コウの才能を存分に感じられる楽曲が数多く収録されています。各楽曲は、Jin Nakamuraを始め、mo'doo-、shinya、崎谷健次郎など、実力派アーティストたちが作曲・編曲を担当。華原大輔、市川淳、上杉洋史といったプロデューサー陣の卓越した手腕も光ります。多様な才能が融合することで、アルバム全体に奥行きと深みを与えています。

さらに、ストリングスアレンジには弦一徹氏、前嶋康明氏など、一流の演奏家たちが参加。洗練されたサウンドプロダクションによって、柴咲コウの歌声がより一層引き立てられています。コーラスにも多くの実力派シンガーが参加しており、楽曲に華やかさと奥行きを与えています。

楽曲ごとの詳細を見ていきましょう。

恋愛感染経路：mo'doo-作曲、REO編曲。独特な世界観を持つ楽曲です。
memory pocket -メモポケ-：華原大輔&REO編曲。『Sweet Mom』のカップリング曲であり、スクウェア・エニックスのゲーム『コード・エイジ コマンダーズ』のイメージソングでもあります。
不自然な空気と果実：shinya作曲、上杉洋史編曲。独特な空気感を持つ楽曲です。
Graybee：市川淳編曲。スタイリッシュな雰囲気の一曲です。
合わせ鏡：MIZUE作詞、崎谷健次郎作曲、華原大輔編曲。
Glitter：市川淳作曲、華原大輔編曲、前嶋康明ストリングスアレンジ。7thシングルで『恋するハニカミ!』テーマソング。
strange space：上杉洋史編曲。
濡れた羽根：荘野ジュリ・松井五郎作詞、市川淳編曲。
漆黒、十五夜：市川淳編曲。
Sweet Mom：市川淳作曲・編曲、弦一徹ストリングスアレンジ。8thシングルで映画『この胸いっぱいの愛を』主題歌。

『ひとりあそび』は、柴咲コウのアーティストとしての幅の広さ、そして音楽に対する真摯な姿勢が感じられる、聴き応えのある一枚です。様々な要素が調和し、完成度の高いアルバムに仕上がっています。柴咲コウの音楽性を深く知りたいリスナーにとって、必聴のアルバムと言えるでしょう。

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