まいばすけっと

まいばすけっと：都市型小型スーパーマーケットのパイオニア

まいばすけっとは、イオングループが首都圏と北海道で展開する、都市型小型食品スーパーマーケットです。郊外型の大型店舗とは異なり、高齢化社会や人口の集中を背景に、徒歩圏内の利便性を重視した小型店舗網を構築することで、地域社会に密着したサービスを提供しています。

コンセプト：利便性と鮮度を追求

まいばすけっとの店舗展開は、半径300m以内、2000世帯以上の商圏をターゲットにしています。コンビニエンスストアや既存スーパーの跡地を活用した居抜き出店が多く、初期投資を抑えつつ、効率的な運営を実現しています。売場面積は150㎡前後とコンパクトながら、生鮮食品が売上の30％を占め、鮮度を重視した品揃えが特徴です。

営業時間は、早朝7時（一部店舗は8時）開店、23時閉店と、生活に密着した時間帯を設定しています。24時間営業は行わず、地域住民の生活リズムに合わせた運営を心掛けています。また、特売チラシの配布や特売日を設定しないEDLP（Every Day Low Price）戦略を採用し、安定した価格で商品を提供しています。

価格設定は、イオンやマックスバリュなどのイオングループのスーパーマーケットを基準としており、均一価格ではなく、商品の価値に応じた価格設定となっています。プライベートブランドであるトップバリュ商品の充実、見切り品の値引きなど、コストパフォーマンスの高さを追求しています。

イオンカードの5%オフサービス「お客さま感謝デー」は実施していませんが、「わくわくデー」（毎月5日、15日、25日、WAON/ときめきポイント2倍）や、キャンペーン期間中のポイント5倍などのサービスを提供し、顧客への還元を図っています。

店舗展開：ドミナント戦略による網羅性

緑色の看板が目印で、「まいばすけっと（地名）×丁目店」といった分かりやすい店名を採用している店舗が多いです。駅近店舗は「まいばすけっと（駅名）駅前店」など、地域住民にとって分かりやすい命名を心がけています。

2022年現在、首都圏（東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県）と北海道札幌市でドミナント戦略を採用し、多数の店舗を展開しています。東京都内は23区に集中していますが、近年は多摩地域にも積極的に出店を拡大しています。

2005年12月、横浜市に1号店が開店して以来、店舗数は急速に増加。2022年10月現在、首都圏で約1100店、北海道で42店を展開しています。3000店を目指し、今後も店舗網の拡大を進めていく計画です。

まいばすけっと株式会社：事業の独立と成長

まいばすけっと株式会社は、イオングループ傘下で、首都圏のまいばすけっと店舗を運営する企業です。2011年9月、イオンリテールから独立し、現在もイオングループの一員として事業を展開しています。

イオンオーナーズカード、イオン株主優待券、WAON、Suicaなどの電子マネーは利用可能ですが、イオングループ発行以外の商品券は使用できません。

沿革：着実な成長と地域への貢献

2005年の1号店開店から現在まで、まいばすけっとは着実に成長を遂げてきました。2016年には東京23区全区への出店を達成し、2018年には多摩地域への進出を果たすなど、エリアの拡大にも力を入れています。2022年には、1000店舗目の開店という大きな節目を迎えました。

今後も、地域住民のニーズに応えるべく、利便性と鮮度を追求した店舗運営を続け、都市型小型スーパーマーケットのリーディングカンパニーとして成長を続けていくでしょう。

関連企業

まいばすけっとの事業展開には、イオングループの様々な企業が関連しています。イオン北海道、イオンリテールといった主要企業に加え、類似業態を展開する他のスーパーマーケットチェーンなども競合関係、または関連企業として挙げられます。

もう一度検索