アクティビジョン・ブリザード

アクティビジョン・ブリザードの概要

アクティビジョン・ブリザード（Activision Blizzard, Inc.）は、アメリカのカリフォルニア州サンタモニカに本社を置く著名なゲームソフトウェア開発会社です。2008年にアクティビジョンとヴィヴェンディ・ゲームズの合併により設立され、その傘下にあるブリザード・エンターテイメントのブランドを採用しています。合併当時、同社はエレクトロニック・アーツを超えてゲーム業界のトップに立ちました。

成長と成功の軌跡

2011年にはフィギュア連動ゲーム『スカイランダーズシリーズ』を展開し、このシリーズは2014年には売上が20億ドルを超えるという大成功を収めました。また、2013年には親会社であったヴィヴェンディからの独立を果たし、その際に4億2900万株を計58.3億ドルで買い受けました。この年の売上高は45億8300万ドルに達し、業界で第3位に位置しました。特に、NASDAQに上場した際には、中国の大手オンラインサービス企業である騰訊控股（テンセント）が株主となりました。

2015年には、モバイルゲーム開発会社のキング・デジタル・エンターテイメントを約59億ドルで買収し、さらなる成長を遂げました。しかし、2021年以降になると、社内でのハラスメントや待遇に関する問題が表面化し、大きな議論を呼びました。

マイクロソフトによる買収

2022年1月18日にマイクロソフトが687億ドルでアクティビジョン・ブリザードを買収する意向を発表しました。2023年10月13日には、イギリスの競争・市場庁がこの買収を承認し、正式にマイクロソフトの子会社となることが決まりました。この買収に伴い、CEOのボビー・コティックは2023年12月29日に辞任することが発表されました。

買収プロセスの詳細

買収のプロセスは複雑で、多くの規制当局からの承認が必要でした。2022年12月にはアメリカ連邦取引委員会（FTC）による訴訟が起こるなど、多くの波乱がありましたが、2023年中には日本や中国、カナダ、そしてイギリスなど各国での承認が相次ぎました。特に、7月にはマイクロソフトがソニーと特定の契約を結び、PlayStation向けの『Call of Duty』シリーズを10年間提供すると発表しました。

日本国内での展開

日本では、2015年に「アクティビジョン株式会社」が設立され、その後2017年に名前を「Activision Blizzard Japan株式会社」に変更しました。2018年には東京都渋谷区に本社を移転し、ますますそのプレゼンスを強化しています。

代表作

アクティビジョン・ブリザードは、幅広いジャンルのゲームを展開しており、代表作には以下のものがあります。

• - アクティビジョンの代表作: 『コール オブ デューティシリーズ』、『クラッシュ・バンディクーシリーズ』、『スパイロ・ザ・ドラゴンシリーズ』など。
• - ブリザードの代表作: 『ワールド・オブ・ウォークラフト』、『ディアブロシリーズ』、『オーバーウォッチ』など。

これらの作品は、ゲーム業界における重要な地位を確立しています。特に、『コール オブ デューティ』シリーズは世界中で支持を集めており、その影響力は計り知れません。

まとめ

アクティビジョン・ブリザードは、長い歴史を持つゲームメーカーであり、数々の成功と挑戦を経験してきました。今後、マイクロソフトの一部としてどのような展開を示すのかが注目されます。

もう一度検索