アタックゾイド

アタックゾイドは、タカラトミー（旧トミー）から発売されたゾイドシリーズに登場する小型ゾイドです。元々は森永製菓から食玩として発売され、1/72スケールで展開されました。パイロットの着脱や、ハードポイントを介して通常のゾイドに搭載できるギミックが特徴です。

2000年には、トミーの系列会社であるユージンからカプセルトイ「コマンドゾイド」として復刻版が発売されました。このシリーズでは、過去のアタックゾイドの復刻に加え、新規キットも登場しました。さらに、2003年には公式通販サイトでキャンペーン品として配布も行われました。

キット概要

アタックゾイドは、森永製菓から「メカ生体ゾイドチョコスナックアタックゾイド」として販売されました。初期は北海道、東北、四国、九州、中国地方で先行販売され、後に全国展開されました。

コマンドゾイド

復刻版では、各機体の名称が新たに設定され、成型色も変更されました。ヘリック共和国とガイロス帝国の国章が付属し、両軍の機体を再現できます。ユージンのカプセルトイとして2000年に発売されましたが、通常ゾイドの武器となる新規商品の発売は実現しませんでした。

設定

アタックゾイドは、索敵やスパイ活動を目的として開発されました。小型であるため、レーダーに捕捉されにくいという利点があります。また、特殊な工具や環境を必要とせずに整備できるため、前線での信頼も厚いです。1機あたりの攻撃力は大型ゾイドに劣りますが、集団戦や奇襲戦、偵察などで活躍します。

コストが低く、その戦果は後の24ゾイド開発のきっかけとなりました。大型ゾイドに積載されて敵地に接近し、離脱して侵入するという戦術も可能です。旧大戦時代には24ゾイドと区別されていましたが、第二次大陸間戦争時代には「コマンドゾイド」という総称で呼ばれ、歩兵師団に大量配備されました。

共和国

ショットダイル: 情報収集に優れ、高いジャンプ力を持つワニ型ゾイド。偵察部隊に多く配備され、強靭な脚部を生かした格闘戦も得意です。
シーバトラス: レーダーに捕捉されにくいボディ形状を持つ水陸両用機。ウルトラザウルスの艦載機としても活躍し、ステルス性と対弾性に優れています。
カマキラー: カマキリ型ゾイド。スパイカーのコンセプトを小型化した格闘専用機で、森林戦や市街地での破壊活動に威力を発揮します。
キャノッサ: 飛行能力に優れた超小型戦闘機。飛行ゾイドの補佐や連絡機として使用され、航空基地に必ず配備されている傑作機です。
ハイパーシザース: エビ型ゾイド。湿地戦に強く、バリゲーターと共にゲリラ戦を得意とします。連装ビーム砲と鋼鉄をも切り裂くシザーを備え、水上航行も可能です。
クロスウィング: トンボ型ゾイド。垂直離着陸が可能で、物資の空輸や偵察に活躍します。地上攻撃にも多用された軽戦闘機です。
ウォータースパイダー: アメンボ型ゾイド。水上を高速移動する能力を持ち、一撃離脱戦法を得意とする特殊ゾイドです。
サラディン: 超合金とセラミック製の装甲を持つ、頑強なゾイドです。

帝国

シルバーコング: ゴリラ型ゾイド。装甲擲弾兵師団の格闘戦用ゾイドで、クラス最強のパワーを誇ります。そのコンセプトは24ゾイドのゴーレムに受け継がれました。
ゴリアテ: カタツムリ型ゾイド。マルダーの超小型版で、厚い装甲と砲撃力から砂漠戦を得意とします。生存性が高く、兵士に人気があります。
グラップラー: カブトムシ型ゾイド。サイカーチスの超小型版で、巨大な角を使った格闘戦や砲撃戦に対応します。
ビーシューター: ハチ型ゾイド。空中での機動力に優れた高機動攻撃機で、尾のビームニードルによる一撃離脱戦法を得意とします。
クラブラスター: シオマネキ型ゾイド。特殊な溶解液「メルトバブル」で敵の動きを止め、巨大な鋏で切り裂く水陸両用機です。
ダムバスター: コウモリ型ゾイド。超音波レーダーを装備し、夜間戦闘で無敵を誇る軽戦闘機です。広範囲攻撃のソニックブラスターを搭載しています。
ヘルダイバー: シュモクザメ型ゾイド。高性能ソナーと高威力の魚雷で敵を仕留める水中戦用ゾイドです。
グランドモーラー: モグラ型ゾイド。頭部のスピンドリルで地中潜行が可能な特殊ゾイドです。
* レッドゴーレム: 特殊部隊に配備されたスペシャルカラーのゴーレムです。

アタックゾイドは、その小型さと多様な能力により、ゾイドシリーズの世界観を広げる重要な存在です。

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