オーシャンライナー

オーシャンライナーの歴史と特徴

オーシャンライナーは、広島県府中市および福山市と高知県高知市を結んでいたユニークな高速バス路線です。この路線は主にマイクロバスで運行されており、全便が日野のリエッセという車両で提供されました。予約制が導入されており、座席は自由席で利用者にとって便利なサービスでした。

運行の歴史

オーシャンライナーは2000年10月21日に運行を開始しました。当初は南国ICと国道32号経由で運行されていましたが、2006年6月21日には経路が変更され、今治ICから高知県道44号高知北環状線経由に切り替えられました。この変更に伴い、南国、中野団地北口、知寄町二丁目の各停留所は廃止され、新たに新橋（国道2号）に停車することになりました。

さらに、同年12月22日には旧中国バスの事業が廃止され、新・中国バス（両備バスの100%子会社）が運行を引き継ぎました。2008年10月1日には、福山駅前と府中営業所の間で双方向の乗車が可能となり、利用者にさらなる利便性を提供しました。しかし、最終的には2015年12月13日の運行をもって、オーシャンライナーは運行を終了しました。

運行を担当した会社

この高速バス路線は中国バスが運営し、府中営業所が一往復を担当していました。また、高知からの予約や発券業務は、法人上は共同運行事業者となっているさだでん交通が行っていました。

停車停留所

主な停留所には、次のような施設があります:

• - 中国バス府中営業所（目崎車庫）
• - 平成大学（平成車庫）
• - 福山駅前
• - 広尾
• - はりまや橋
• - 高知駅

この路線では「クローズドドアシステム」が採用されており、停留所間での乗降のルールが設けられていました。特に高知行きと福山行きのバスでは、発着する側によって乗降が定められており、福山側での下車や、高知側での乗車が行われるなど、利用者に分かりやすく運行されていました。ただし、中国バス府中営業所から福山駅間の停留所では相互の乗降が可能です。

運行経路

オーシャンライナーの運行経路は以下の通りです:

• - 府中市内
• - 国道486号
• - 広島県道391号加茂福山線
• - 国道313号
• - 福山市内
• - 国道2号
• - 国道182号
• - 福山東IC
• - 山陽自動車道
• - 瀬戸中央自動車道
• - 高松自動車道
• - 高知自動車道
• - 高知IC
• - 高知県道44号高知北環状線
• - 国道32号
• - 高知市内

この経路により、利用者は広島と高知をスムーズに結ぶことができました。

運行回数と車内設備

オーシャンライナーは昼行便が1往復の運行が行われていました。車内は3列シートで、進行方向に向かって左側に1列、右側に2列の配置がされていました。マイクロバスを使用していたため、トイレは設置されていませんでしたが、途中のパーキングエリアで休憩が取ることが出来ました。繁忙期には大型バスでの運行もありましたが、トイレが備えていない場合もありました。

オーシャンライナーは広島と高知を結ぶ重要な交通手段として役割を果たし、多くの利用者に愛されましたが、現在はその運行を終了しています。特異なサービス形態と利便性が評価されていました。

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