コスモクロック21

コスモクロック21：横浜のシンボル

コスモクロック21は、神奈川県横浜市にある都市型遊園地「よこはまコスモワールド」に設置された大観覧車です。その歴史は、1989年の横浜博覧会にまで遡ります。当初は博覧会のアトラクションとして、現在の場所とは異なるエリアに設置されました。しかし、その人気は博覧会後も衰えることなく、周辺に遊戯施設が整備され、「よこはまコスモワールド」の一部として組み込まれることとなりました。

歴史と移転

みなとみらい地区の開発が進む中で、コスモクロック21は1998年に一度解体され、1999年に現在の場所に移築されました。かつては「世界最大の観覧車」としてギネス記録にも認定されたその姿は、横浜のランドマークとして市民や観光客に親しまれています。2015年から2016年にかけて大規模な改修工事が行われ、ネオン管のイルミネーションがフルカラーLEDに置き換えられました。これにより、時間帯や季節によって様々な色でライトアップされ、より美しい姿を見せています。

施設概要

観覧車の外周直径は100mで、60基のゴンドラがあり、総勢480人を収容できます。1989年の建設当初は全高107.5mでしたが、1999年の移築時に112.5mに嵩上げされました。頂上部には巨大なデジタル[[時計]]が設置され、その時刻表示は多くの人に親しまれています。移設後は、毎時15分ごとに、回転輪を利用した打ち上げ花火のような演出が加わり、夜間のライトアップは、四季ごとに異なる色で彩られます。

2016年のリニューアルでは、照明がフルカラーLED化され、イルミネーションによる多彩な表現が可能になりました。これにより、天気予報などの生活情報や、立体的な光の演出など、様々な表現を楽しむことができます。このイルミネーションは、「大観覧車 光のアート」と名付けられ、日没頃から午前0時まで、毎時15分ごとに実施されています。なお、コスモクロック21は、大阪の天保山大観覧車と兄弟機であり、直径や定員が同じです。

記録と名称の由来

コスモクロック21は、1989年から1992年まで、直径・全長ともに世界一の観覧車でした。現在は、全長において日本で4番目、世界で5番目に位置しています。1日の最多乗員数は約2万人、最長待ち時間は約4時間という記録も残っています。その名称は、横浜博覧会のテーマである宇宙（Cosmo）、時計（Clock）、そして21世紀を意味する「21」から名付けられました。

アクセスとその他

コスモクロック21へは、JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーラインの桜木町駅から徒歩約10分、または横浜高速鉄道みなとみらい線の「みなとみらい駅」から徒歩約5分でアクセスできます。博覧会当時は大塚製薬がスポンサーであったため、「ポカリスエット」の看板が設置され、製品の配布も行われていました。また、テレビドラマや映画の撮影にもよく利用され、映画「ゴジラvsモスラ」では破壊されるシーンも描かれました。2010年のAPEC首脳会議の際には、セキュリティ上の理由から営業を停止したこともあります。現在では、都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」とのセット割引券も販売されています。

ギャラリー

フルカラーLED化されたイルミネーションは、日没後から午前0時まで毎時15分ごとに実施されています。

脚注

注釈

出典

関連項目

天保山大観覧車
ダイヤと花の大観覧車
パレットタウン大[[観覧車]]

外部リンク

よこはまコスモワールド

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