シュトラウス

シュトラウス（Strauss, Strauß, Straus, Strausz, Štraus, שטרויס）とは

シュトラウスは、ドイツ語圏で広く見られる фамилияです。その語源は「花束」を意味することもありますが、 фамилияとしては「ダチョウ」を指す場合が多いとされています。また、ハンガリーのアシュケナジム・ユダヤ人の фамилияとしても知られています。ドイツ語以外では、カタカナ表記で「ストロース」や「ストローズ」と表記されることもあります。

ワルツ王ヨハン・シュトラウスの一家

オーストリアの作曲家一家であるシュトラウス家は、ウィンナ・ワルツの発展に大きく貢献しました。この一族の фамилияの綴りには「Strauß」よりも「Strauss」が多く用いられています。

ヨハン・シュトラウス1世： 「ワルツの父」として知られています。
ヨハン・シュトラウス2世：ヨハン1世の長男で、「ワルツ王」として広く知られています。単に「ヨハン・シュトラウス」と言う場合、多くはこの2世を指します。
ヨーゼフ・シュトラウス：ヨハン1世の次男であり、作曲家・指揮者としても活躍しました。
エドゥアルト・シュトラウス1世：ヨハン1世の四男で、作曲家・指揮者として知られています。
ヨハン・シュトラウス3世：エドゥアルト1世の長男で、作曲家・指揮者として活躍しました。
エドゥアルト・シュトラウス2世：エドゥアルト1世の孫で、ヨハン3世の甥にあたり、指揮者として活躍しました。
エドゥアルト・シュトラウス (1955-)：エドゥアルト2世の息子ですが、音楽家ではなく、一族の音楽研究や講演活動に携わっています。

作曲家・指揮者リヒャルト・シュトラウスの一家

リヒャルト・シュトラウスとその父フランツ・シュトラウスは、ワルツ王一家とは血縁関係はありません。

リヒャルト・シュトラウス：後期ロマン派を代表するドイツの作曲家であり、指揮者としても活躍しました。
フランツ・シュトラウス：リヒャルト・シュトラウスの父で、ドイツの作曲家でありホルン奏者でした。彼の作品は金管楽器のレパートリーとして知られています。

その他のシュトラウス姓の作曲家

ワルツ王一家、リヒャルト・シュトラウス一家とは血縁関係のないシュトラウス姓の作曲家も存在します。

オスカー・シュトラウス：ユダヤ系のオーストリアの作曲家で、 фамилияの綴りは「Straus」です。
イザーク・シュトラウス：ユダヤ系のフランスの作曲家で、フランス語読みでは фамилияは「ストロース」となります。社会人類学者クロード・レヴィ＝ストロースの曽祖父にあたります。
ヴォルフガング・シュトラウス：ドイツの作曲家、指揮者です。

その他の人物

上記以外にも、シュトラウス姓を持つ様々な分野の著名人が存在します。

ダーフィト・シュトラウス：ドイツの哲学者・神学者で、青年ヘーゲル派に属していました。
レオ・シュトラウス：ドイツ生まれで、アメリカで活躍したユダヤ系の政治学者・政治哲学者です。
オットー・シュトラウス：ドイツ生まれの哲学者で、インド思想に精通していました。
エーミール・シュトラウス：ドイツの作家で、農業の傍ら執筆活動を行いました。
ボート・シュトラウス：現代ドイツの作家で、劇作や評論など多岐にわたり活躍しています。
フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス：旧西ドイツの政治家です。
ヴィクトール・フリードリヒ・フォン・シュトラウス・ウント・トルナイ：ドイツの詩人で、老子の道徳経の独訳など中国思想の移入に貢献しました。
ルールー・フォン・シュトラウス・ウント・トルナイ：ドイツの女性詩人・作家で、ヴィクトール・フリードリヒの孫にあたります。
リーバイ・ストラウス：ユダヤ系のジーンズ開発者であり、リーバイスの創設者として知られています。
オスカー・ストラウス：ユダヤ系のアメリカ合衆国の政治家です。
ダニエル・ストラウス：アメリカの総合格闘家です。
アンセルム・ストラウス：アメリカの社会学者・社会心理学者で、シンボリック相互作用論の担い手の一人です。
アドルフ・シュトラウス：ドイツの軍人で、第一次世界大戦・第二次世界大戦に従軍しました。
ルイス・ストローズ：アメリカの政治家で、アメリカ原子力委員会の委員長としてマンハッタン計画に関わりました。

人名以外

シュトラウス (競走馬)：日本の競走馬の名前としても使われています。

脚注

「シュトラウス」で始まるページの一覧
タイトルに「シュトラウス」を含むページの一覧
タイトルに「ストラウス」を含むページの一覧

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