テリー・ファンク

テリー・ファンクの生涯とキャリア

基本情報

テリー・ファンク（Terry Funk、本名：Terrence Dee Funk）は、1944年6月30日にアメリカのインディアナ州ハモンドで生まれ、2023年8月23日に79歳で逝去した。彼は、一流のプロレスラーとしてのキャリアを日本やアメリカで築き上げ、特に日本では大きな人気を誇った。

初期の人生

テリーは、プロレスラーのドリー・ファンク・シニアの次男として育ち、兄のドリー・ファンク・ジュニアと共にレスリングの訓練を受ける。アメリカンフットボール選手としても活動していたが、1965年にプロレスラーとしてデビューし、自らの名を広めることになる。初期のキャリアは、父がプロモートしていたテキサス州アマリロ地区での活動に根ざしていた。

プロレスキャリアの発展

1966年、兄と組んでフリッツ・フォン・エリック＆ワルドー・フォン・エリックを下し、アマリロ版のNWA世界タッグ王座を獲得。その後はシングルプレイヤーとしても成功を収め、1970年にはNWAウエスタン・ステーツ・ヘビー級王座を初戴冠。この間、アメリカ全土のプロレスシーンで活躍し、数々の選手と抗争を繰り広げた。

日本での活躍

1970年代から1980年代にかけて、ファンクは日本のプロレス界でも重要な役割を果たす。1977年には、アブドーラ・ザ・ブッチャーとザ・シークを倒し、世界オープンタッグ選手権で優勝。日本では彼の「テキサス魂」が人気を集め、ファンクの試合を観るために多くのファンが会場を訪れた。さらに、全[[日本プロレス]]のブッカーも務め、レスリング界に多大な影響を与えた。

チャンピオンとしての道

1975年12月にNWA世界ヘビー級王座のタイトルを許可され、兄ドリーとともに兄弟王者となる。以降、フリーダムなファイトスタイルで多くの防衛戦を経験し、その名声を高める。しかし、1977年に兄と同じくハーリー・レイスに敗れ、この王座から落ち着くことになった。

ハードコア・レスリングの先駆者

コンテンポラリーなプロレススターとなったファンクは、1980年代に入って「ハードコア・レスリング」の先駆者としての道を歩むことになる。ECWでの活躍や「チェーンソー・チャーリー」というリングネームでの復帰を経ても、その人気は衰えなかった。特に、1993年にはECWでサブゥーやレイヴェンといった選手との対戦を通じて、再度ファンの注目を浴びることとなった。

引退と復帰

1983年に一度引退を発表し、俳優活動に転身したが、1984年に復帰。その後も、膝の負傷を抱えながらも活動を続け、2000年代にはインディー団体でその姿を見せ続けた。最後の試合は2017年に行われ、ファンク自身の高齢と体調の影響もあったが、レスリング愛は変わらなかった。

最後の日々

晩年には認知症の治療を受けながら、テキサス州の生活支援施設に入所。2023年8月に逝去するまで、彼はプロレス界に多くの影響を与えた先駆者として記憶され続けた。兄のドリーや多くのファンからも愛され、その生涯は伝説となった。テリー・ファンクは、「生ける伝説」としてその名を歴史に刻んでいる。

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