ニューフェイス

ニューフェイスとは

「ニューフェイス」という言葉は、新しく登場した人や物を指す表現で、特に芸能界ではデビューしたばかりの俳優に使われることが多いです。日本語に取り入れられた和製英語のひとつであり、映画業界や音楽業界での新人発掘に関連しています。

起源と歴史

この用語の起源は、戦後の日本映画界にさかのぼります。1946年に東宝の製作責任者であった森岩雄が提唱した「新しい人材、新しい企画、新しい製作処理」というスローガンが大きな影響を与えました。このスローガンに基づき、プロデューサーの藤本真澄が新人俳優を指す言葉として「ニューフェイス」を使用したことが始まりです。

特に1950年代から1970年代にかけては、各映画会社が新人発掘のためのオーディションを行い、そこで「～ニューフェイス」という名称が付けられました。例えば、東映ニューフェイスや東宝ニューフェイスといった形で多くの新人俳優が登場しました。

映画業界におけるニューフェイス

ニューフェイスは映画の新人俳優を選ぶオーディションイベントにおいても重要な役割を果たしました。名うての俳優が多くデビューするきっかけとなり、業界にも新たな風を吹き込んできました。以下は日本の映画会社が行った主なオーディションです：
- 東映ニューフェイス
- 東宝ニューフェイス
- 新東宝スターレット
- 大映ニューフェイス
- 日活ニューフェイス
- 松竹ニューフェイス

これらのオーディションは多くの俳優にとって、業界への第一歩となったのです。特に、テレビ番組でも「ニューフェイス」をテーマにした企画が登場し、新たな才能を発掘し続けています。

音楽界におけるニューフェイス

芸能界に限らず、音楽業界でも「ニューフェイス」という言葉が使われており、新しいアーティストやアルバムもこの呼称を受けることがあるのです。たとえば、トータス松本の2012年のアルバム『NEW FACE』がその一例です。

まとめ

このように、「ニューフェイス」という言葉は文化や業界において新しい出発や新たな可能性を表す重要な言葉となっています。関連するオーディションや番組は常に新たな才能や特色を求める一環として、芸能界の新しい顔を世に送り出し続けています。こうした努力が、今後も日本のエンターテインメントの発展に寄与することが期待されます。

関連項目

• - 五社協定
• - 劇団俳優座

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