パッションダンス

パッションダンスのプロフィール

パッションダンス（欧字名: Passion Dance、2008年4月9日 - ）は、日本の競走馬であり、特に2013年と2016年に新潟大賞典を、2015年には新潟記念を制したことで知られています。その名を「情熱のダンス」と名付けられたことからも、彼の競走馬としての活躍が期待されていました。

• ---

生い立ちとデビュー

パッションダンスは、北海道安平町のノーザンファームで生まれました。2008年のセレクトセールにおいて、金子真人ホールディングス（株）によって9450万円で落札されました。成長過程では、ノーザンファーム早来牧場でしっかりと育成され、その後栗東トレーニングセンターの友道康夫厩舎で調教されました。

2011年2月には、阪神競馬場での新馬戦においてデビューを果たし、鞍上にはウンベルト・リスポリを迎えました。このレースでは、見事な勝利を収めることができましたが、その後の京都新聞杯では6着に終わる結果となりました。しかし、彼は右脚のトモに骨折を負うこととなり、1年以上の休養を余儀なくされました。復帰後は、条件戦で3連勝を記録し、2012年にサンタクロースハンデキャップを勝利、オープンクラスに昇格しました。

• ---

重賞競走への挑戦

オープンクラスに昇格したパッションダンスは、2013年に小倉大賞典に単勝1番人気で出走しましたが、5着に終わりました。その後、中日新聞杯で4着となり、迎えた新潟大賞典では好位置につけ、最後の直線でアドマイヤタイシを抑えて勝利を勝ち取ることができました。これは彼にとって重賞初制覇であり、キャリアの中で大きな達成の一つとなりました。続く鳴尾記念では期待に応えられず6着に留まり、その後1年半ほどの間、出走が叶わない状況となりました。

2014年12月には金鯱賞で復帰しましたが、しばらくは厳しい戦いが続きました。しかし2015年の新潟記念では、ミルコ・デムーロとのコンビで出走し、最後の直線で見事に馬群を抜け出し、アタマ差で勝利を収めました。この勝利により、重賞競走での2勝目を達成しました。

• ---

ダートでの挑戦と引退

8歳を迎えた2016年にはダート競走へ転向し、川崎記念やフェブラリーステークスへ出走しましたが、結果は芳しくなく、大差で敗退することになりました。芝に帰った後の新潟大賞典では、再び注目を集めることとなります。ここでも善戦を見せ、残り200メートルで先頭に立つと、そのまま後続を引き離して勝利を収め、重賞での3勝目を挙げました。

しかし、その後のレース中に故障を抱えることとなり、放牧先で後肢骨折を発症。手術を受けたものの、復帰の目途が立たず、最終的には2017年に競走馬登録を抹消されました。引退後は北海道苫小牧市のノーザンホースパークに向かう予定でしたが、特別な配慮により、ホーストラスト北海道での余生を送ることになりました。

• ---

競走成績

パッションダンスは新潟競馬場での出走が多く、出走した5回のレースの中で4勝を挙げています。特に新潟大賞典と新潟記念を制覇し、記録的な成績を残しました。彼の競走生活を通じての功績は、後世に語り継がれることでしょう。

もう一度検索