ビジュアルアーツ

株式会社ビジュアルアーツについて

株式会社ビジュアルアーツ（英: VISUALARTS Co., Ltd.）は、日本に拠点を構える企業で、主にゲームコンテンツの制作や販売、アニメーションの制作及び出資、音楽CDの販売・配信、コンサートイベントの主催など、多彩な事業を行っています。2010年に中国の大手企業、テンセント・ホールディングスの完全子会社となっています。また、同社はコンピュータソフトウェア倫理機構の正会員でもあります。

事業内容とブランド

ビジュアルアーツの展開するゲームブランド「Key」は人気が高く、特にPCゲーム市場において知られています。同社はフランチャイズ業務にも力を入れており、パートナーシップを通じて複数のコンピューターゲームブランドを管理し、支援しています。ゲームエンジン（AVG32, RealLive, SiglusEngine）を自社で開発・供給し、これを用いたゲームの制作を行うことで、クオリティの均一化と効率的な制作が実現されています。

音楽面でも、ビジュアルアーツは積極的に活動しており、特にI'veの楽曲を使用したCDの販売が知られています。特筆すべきは、2005年に行われた日本武道館でのライブです。これは業界初の試みとなり、企業の知名度向上に寄与しました。

近年の展開

2008年にはVA文庫を創刊し、出版事業に進出しています。この出版部門は、過去に子会社として存在していたイズミ出版にルーツを持ちます。2010年には「着メロ」の商標権を取得し、商業面でも慎重な戦略を立ててきました。

また、2012年には創立20周年を祝うイベントを横浜アリーナで開催。これにより、ファンとの絆を深める機会を得ました。

2019年、企業名の表記を「VisualArt's」から「VISUAL ARTS」に変更し、ブランドイメージをリフレッシュしました。2022年には成人向けゲーム事業の権利を新設したイープロダクト株式会社へ承継したことが発表されました。

2023年7月には、テンセント・ホールディングスによる全株式の譲渡が発表され、企業の構造が大きく変わりました。これに伴い、社長の交代も行われ、今後の展開に注目が集まっています。

沿革

1. 1991年 - 大阪市で株式会社ビジュアルアーティストオフィス設立、初のPCゲーム『しぇいくしぇいく!』を発売。
2. 1996年 - 社名を株式会社ビジュアルアーツに変更。
3. 1998年 - ゲームブランド「Key」の開発室を設立、音楽集団「I've」を発足。
4. 2005年 - 日本武道館でのライブイベントを開催。
5. 2010年 - 着メロの商標権を落札。
6. 2013年 - 通販システムを更新し、自社サイトへ移行。
7. 2022年 - 新設したイープロダクト株式会社への権利業務承継を発表。
8. 2023年 - テンセント・ホールディングスに全株式を譲渡し、子会社化。

これらの流れを通して、ビジュアルアーツはゲーム・アニメ業界において中心的な役割を果たし続けており、今後の展開にも期待が寄せられています。企業の成長は次なるステージへと向かっていると言えるでしょう。

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