フォーエバーマーク

フォーエバーマーク：永遠の証を刻んだ競走馬

2008年1月27日、北海道千歳市の社台ファームで生まれた競走馬、フォーエバーマーク。その名は「永遠の証」を意味し、その生涯はまさに、競走界における輝かしい足跡と、血統の偉大さを示す物語として語られるにふさわしいものだった。

名門の血を受け継いで

フォーエバーマークの父は、イタリアの競走馬ファルブラヴ。ミラノ大賞典やジャパンカップなど、国際GIを8勝という輝かしい戦績を誇り、2003年にはカルティエ賞全欧最優秀古馬に選出された名馬である。一方、母のリトミックダンスは競走成績こそ平凡だったが、その姉には重賞勝ち馬のサイレントハピネスとスティンガー、弟にはアーバニティという活躍馬がおり、フォーエバーマークはまさに良血を受け継いだサラブレッドだったと言えるだろう。

2009年、セレクトセールにて青山洋一氏に2100万円で落札され、競走馬としての道を歩み始める。

競走馬時代：栄光と苦悩

2010年7月、新潟競馬場でのデビュー戦で2着とまずまずのスタートを切ったフォーエバーマーク。その後、初勝利を挙げると、勢いに乗って条件戦も制覇し、年末には重賞初挑戦となる阪神ジュベナイルフィリーズに出走する。レースでは果敢に先頭に立つも、直線で失速し8着に終わったものの、その潜在能力の高さを垣間見せる結果となった。

2011年はオープンクラスのクロッカスステークスで逃げ切り勝ちを収めるなど活躍を見せた一方で、桜花賞では掲示板確保にとどまり、その後は思うような結果を残せず、1000万下への降級を経験する。しかし、降級後にはUHB杯、TVh杯と連勝し、オープンクラスへ復帰を果たす粘り強さを見せた。

そして2013年、キーンランドカップで待望の重賞初制覇を達成。逃げ切りで勝利を収めたこのレースは、フォーエバーマークの競走馬人生における最大のハイライトと言えるだろう。しかし、スプリンターズステークスでは16着と大敗を喫するなど、安定した成績を残すには至らなかった。2014年末の阪神カップを最後に、競走馬としての生涯を終えた。

繁殖牝馬時代：新たな使命

競走馬引退後は、生まれ故郷の社台ファームで繁殖牝馬として第二の人生を歩み始めたフォーエバーマーク。その血統は、今後多くの優秀な競走馬を生み出すであろう。

輝かしい血統：近親馬たちの活躍

フォーエバーマークの血統には、数々の活躍馬が名を連ねる。伯母には重賞5勝のスティンガーと重賞2勝のサイレントハピネス、叔父にはオーシャンステークス勝ち馬のアーバニティ、従兄弟にはスプリンターズステークス連覇のレッドファルクスとマーチステークス勝ち馬のサイレントメロディ、さらにサイレントハピネスの孫には京都新聞杯勝ち馬のハギノハイブリッドなど、錚々たるメンバーが名を連ねている。

フォーエバーマークは、競走馬としての輝かしい戦績だけでなく、その血統からも、日本の競馬史に名を刻む存在と言えるだろう。その「永遠の証」は、これからも多くのサラブレッドたちに受け継がれていくに違いない。

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