プラットフォーム・ゲーム

プラットフォームゲームとは

プラットフォームゲームは、キャラクターを操作して、足場から足場へとジャンプを繰り返しながら進むアクションゲームの一種です。ジャンプを駆使して障害物を避けたり、高所へ移動したりするゲームプレイが特徴で、しばしば「ジャンピングパズル」や「フリーランニング」とも呼ばれます。

このジャンルは、プレイヤーのタイミングと操作スキルが重要であり、そのシンプルな操作性と奥深さから、長年にわたり多くのファンを魅了してきました。ゲーム業界では「プラットフォーマー」と呼ばれることもありますが、これはゲーム機や配信サービスを提供する事業者を指す場合もあり、混同を避けるため、ここでは「プラットフォームゲーム」と表記します。

ゲームプレイの特徴

プラットフォームゲームの基本的なルールは、キャラクターが足場から落ちないように、またジャンプを失敗しないように注意しながら進むことです。ジャンプボタンを押すことでキャラクターをジャンプさせ、足場を正確に捉えながらゴールを目指します。ジャンプの方法はゲームによって異なり、単純に脚で跳ぶだけでなく、ロープやワイヤーを使って移動したり、トランポリンを使って高く跳ねたりするゲームもあります。

重要な点は、ジャンプがゲームプレイの中心であることです。ジャンプが自動化されているゲーム（例えば、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のオートジャンプのような）は、このジャンルには含まれません。プラットフォームゲームは、その名の通り「プラットフォーム（足場）」の上をジャンプすることが不可欠な要素となっています。

多様なジャンルとの融合

プラットフォームゲームは、他のジャンルの要素と組み合わされることが多く、シューティング要素を加えた『魂斗羅』、アドベンチャー要素を加えた『フラッシュバック』、RPG要素を加えた『メトロイド』などがその例です。

特に、マップ探索要素を持つプラットフォームゲームは「メトロイドヴァニア」とも呼ばれ、探索と成長の要素がゲームの魅力を高めています。

歴史

固定画面の時代

プラットフォームゲームは、1980年代初期に固定画面で横スクロールするゲームとして登場しました。初期の作品としては『スペースパニック』が挙げられますが、これはジャンプの要素がないため異論もあります。しかし、はしごを使った移動は、その後のゲームに大きな影響を与えました。

『クレイジークライマー』も初期の作品の一つで、ビルを登っていくというコンセプトが特徴的です。

『ドンキーコング』の登場

真のプラットフォームゲームの先駆けとされるのは、『ドンキーコング』です。ジャンプで障害物を避け、足場を渡っていくというゲームプレイは、その後のプラットフォームゲームの基礎となりました。

このゲームには、後の「マリオ」が登場しています。そして『ドンキーコング』は、任天堂が世界的なゲームメーカーとなるきっかけにもなりました。

横スクロールの登場

『ドンキーコング』の続編である『ドンキーコングJR.』の後、『マリオブラザーズ』がこのジャンルを引き継ぎました。2人同時プレイが可能になったこのゲームは、多くの固定画面プラットフォームゲームを生み出す土台となりました。

さらに、画面を切り替えることで広いステージを表現するゲームが登場しました。Atari 2600向けに発売された『ピットフォール』は、横に広いステージが特徴で、大ヒットを記録しました。

さらなる進化

『Manic Miner』や『Jet Set Willy』は、このスタイルを家庭用コンピュータにもたらしました。

また、『Impossible Mission』は、ステージを探索する要素を取り入れ、『プリンス・オブ・ペルシャ』のようなゲームの基礎を作りました。

主な作品

マリオシリーズ本編作品（『スーパーマリオブラザーズ』など）
ロックマンシリーズ
星のカービィシリーズ
ソニックシリーズ
* クラッシュ・バンディクーシリーズ

まとめ

プラットフォームゲームは、ジャンプを基本としたシンプルな操作ながら、奥深いゲームプレイが楽しめるジャンルです。その歴史は古く、多くの名作を生み出してきました。現在でも、新しいプラットフォームゲームが開発されており、その人気は衰えることを知りません。

もう一度検索