ペプチドナイル

ペプチドナイル

ペプチドナイル（欧字名: Peptide Nile）は、2018年4月24日生まれの日本の競走馬で、2024年のフェブラリーステークスを制したことで注目を集めています。馬名は「冠名」と「ナイル川」に由来しており、雄大さや世界の名馬になることを期待されて名付けられました。

戦績

2021年（3歳）

デビューは2021年1月5日、中京競馬場での3歳新馬戦（芝2000m）で行われました。富田暁を鞍上に起用しましたが、このレースでは末脚が活かせず8着での出走となりました。その後も未勝利戦には出走しましたが、思うように結果が出ず9着に終わりました。

路線をダートに変更し、岩田望来に乗り替えて迎えた3戦目では、好位からの追走が光り、2着馬に8馬身差をつける圧勝を収めました。これが初勝利であり、ダートの適性も示す結果となりました。その後、2021年11月28日の1勝クラスでは連勝を果たし、さらに鳥取特別では松田大作を鞍上に迎え、厳しい競り合いを制して3連勝を達成。

2022年（4歳）

4歳の初戦は鈴鹿ステークス。武豊を鞍上に迎え、先頭を張るものの最後に他馬に交わされ3着でした。その後の横浜ステークスでは、人気馬でありながらウシュバテソーロに敗れ2着。約5ヶ月の休養を挟み、白川郷ステークスに再起用された松田大作と共に出走。しかし、中団からの追走で振るわず10着と厳しい結果に。

再び鞍上をルメールに替えて挑んだ赤富士ステークスでは、頭を見据える位置で直線に入り、見事にオープン入りを果たしました。続いてのカノープスステークスでは、久々の富田暁とのタッグで出走したが、6着と惜しくも上位に食い込むことはできませんでした。

2023年（5歳）

2023年の初戦はアルデバランステークス。久々の岩田望来とのコンビで挑んだものの、最後の直線で伸びを欠き4着に終わります。ブリリアントステークスでは先頭を進んでいたものの、後続馬に抜かれ7着でした。しかし、その後の大沼ステークスでディアセオリーとの競り合いを制し、勝利を収めました。

その後のマリーンステークスでは再び藤岡佑介を鞍上に迎え、連勝を達成。重賞初挑戦のエルムステークスでは期待されたものの、13着という結果に。少しの休養の後に出走したみやこステークスでも4着でしたが、カノープスステークスでは再度7着に終わり、ベテルギウスステークスでは藤岡佑介とのタッグで前に進む競技を展開し、見事に勝利。

2024年（6歳）

6歳初戦は東海ステークス。レースは6着という結果でしたが、2月18日のフェブラリーステークスでは11番人気での出走ながら見事に勝利を収め、GI初制覇を成し遂げました。このレースでは、スタートから好位置をキープして直線に入り、猛追する馬たちを振り切っての勝利となりました。これはキングカメハメハ産駒によるフェブラリーステークス制覇としても特筆に値します。

レース後、次の目標はかしわ記念に定められ、滋賀県のチャンピオンヒルズに放牧されることになりました。

血統

ペプチドナイルの血統にも注目が集まります。6代母のMarshuaは1965年のCCAオークスを制した名馬であり、近親にはミドルパークステークスやジュライカップを制したテンソヴリンズ、安田記念を勝ったハートレイクなどが名を連ねています。

このように、ペプチドナイルは競走成績だけでなく、その血統も期待を背負っている馬なのです。

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