ヤマタネ

株式会社ヤマタネ：米穀卸売からグローバル物流まで展開する総合企業

株式会社ヤマタネは、東京都江東区に本社を置く、歴史と実績を誇る総合企業です。創業以来、米穀卸売を基幹事業として展開し、現在では倉庫業、不動産事業、情報システム運用など、多岐にわたる事業を展開しています。その歴史は、創業者の山崎種二氏が1924年（大正13年）に回米問屋「山崎種二商店」を創業したことに始まります。

米穀卸売：徹底した品質管理で築き上げた信頼

ヤマタネの原点である米穀卸売事業は、業界トップクラスのシェアを誇ります。創業者の山崎種二氏は「米は味にあり」という信念のもと、徹底した品質管理にこだわり続けました。その結果生まれた「ヤマタネファミリーライス」は、全国各地で高い評価を獲得し、多くの人々に親しまれています。長年にわたる経験と技術、そして品質への揺るぎない姿勢が、ヤマタネの米穀事業の強みとなっています。

倉庫業：文書保管と国際物流を両輪に

倉庫業においては、特に文書保管に重点を置いたサービスを提供しています。日本の企業として初めて海外引越国際規格（FAIM）を取得しており、国内にとどまらず、国際的な物流ネットワークを構築しています。国境を越えた安全かつ確実な物流サービスは、グローバル化が進む現代社会において、高い競争優位性となっています。

多角的な事業展開：安定的な経営基盤の構築

米穀卸売と倉庫業に加え、ヤマタネは不動産事業やコンピュータシステムの運用など、多角的な事業展開を行っています。これらの事業は、安定的な経営基盤の構築に貢献しており、企業の持続的な成長を支えています。かつては証券業や商品先物取引事業にも参入していましたが、現在はこれらの事業からは撤退しています。

歴史：創業から現在まで

ヤマタネの歴史は、創業者の情熱と時代の変遷ととともに歩んできました。1924年の創業以来、数々の事業拡大や合併を繰り返しながら、常に時代のニーズに対応し、事業を多角化することで成長を遂げてきました。

1924年: 山崎種二商店創業
1940年: 辰巳倉庫株式会社の経営権を取得し、倉庫業に進出
1950年: 東京証券取引所に株式上場
1954年、1956年: 倉庫会社の吸収合併
1962年: 不動産事業に進出
1984年: 社名を「株式会社山種産業」に変更
1989年: 山種米穀株式会社と合併
1993年: 国際航空運送協会（IATA）代理店資格取得、国際引越協会（OMNI）加入
1995年: 社名を「株式会社ヤマタネ」に変更
1999年: SBS輸入商社資格取得
2001年: 海外引越国際規格FAIMを取得
2010年、2013年: 商品先物取引事業、証券事業からの撤退

主要事業所と関係会社

ヤマタネは、本社を東京都江東区に置き、関東支店、関西支店、不動産事業部などを展開しています。また、タイにも駐在員事務所を設けており、グローバルな展開を進めています。精米工場も東京と埼玉に所有しており、米穀事業の垂直統合を進めています。多くの関係会社を持ち、それぞれの専門性を活かした連携体制を構築しています。

山種美術館との関係

ヤマタネの創業者、山崎種二氏は、日本画のコレクターとしても知られており、そのコレクションは山種美術館として一般公開されています。山種美術館は、日本画を専門とする美術館として、多くの来場者から高い評価を得ています。

まとめ

株式会社ヤマタネは、創業以来培ってきた米穀卸売事業を基盤に、倉庫業、不動産事業、情報システム運用など、多角的な事業を展開する総合企業です。高い品質管理、国際的な物流ネットワーク、そして多様な事業ポートフォリオを強みに、これからも持続的な成長を目指していくことでしょう。

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