三峰口駅

三峰口駅は、埼玉県秩父市荒川白久に位置する秩父鉄道秩父本線の駅です。埼玉県最西端の駅であり、秩父鉄道の終着駅として、多くの観光客に利用されています。

概要

駅名が示す通り、三峯神社の玄関口としての役割を担っています。秩父湖や中津峡へのアクセスも良く、秩父多摩甲斐国立公園の表玄関口として、自然を満喫する旅の拠点となっています。開業当時の面影を残す駅舎は、素朴な雰囲気が魅力で、関東の駅百選にも選ばれています。

歴史

駅の所在地は旧荒川村ですが、駅名の「三峰」は旧大滝村の地名に由来します。かつては旧大滝村への延伸が計画されていましたが、実現には至りませんでした。

1930年（昭和5年）3月15日に開業。
2022年（令和4年）3月12日には、ICカード「PASMO」が利用可能になりました。

駅構造

単式ホームと島式ホームが各1面ずつある、2面3線の地上駅です。木造の駅舎が、歴史を感じさせます。直営駅であり、以前は白久駅を管理していました。改札口には簡易PASMO改札機が設置されています。有人駅ですが、PASMOの発売・再発行・払い戻しは取り扱っていません。

駅舎は単式ホームのある南側に位置し、北側には多数の留置線と蒸気機関車運転のための転車台があります。

SL転車台公園

駅北側には「SL転車台公園」（旧秩父鉄道車両公園）が併設されており、「SLパレオエクスプレス」の運転日には、転車台を使ったSLの機回しを間近で見学できます。旧公園時代には、秩父鉄道で使用された車両が展示されていましたが、老朽化のため解体撤去されました。

貨物輸送

かつては、駅西側に日窒鉱業のホッパー設備があり、秩父鉱山から鉄鉱石や硫化鉱が索道で運ばれていました。これらの資源は、主に浜川崎駅へ発送されていました。現在でも、一部が引き上げ線として利用されています。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は186人です。かつては日窒鉱業の貨物輸送が盛んでした。

駅周辺

荒川
白川橋
埼玉県道210号中津川三峰口停車場線
国道140号
SL転車台公園（旧秩父鉄道車両公園）
秩父ジオグラビティパーク
荒川郵便局
秩父市立荒川西小学校
タイセー秩父工場
円通寺のシダレザクラ
贄川宿
神庭洞窟

バス路線

西武観光バスが、三峯神社、秩父湖、中津峡方面へのバスを運行しています。途中の「大滝温泉遊湯館」で、秩父市営バスに接続します。小鹿野町営バスは、小鹿野町役場両神支所方面へのバスを運行しています。

隣の駅

秩父鉄道秩父本線

急行「SLパレオエクスプレス」：御花畑駅 - 三峰口駅
急行「秩父路」（土休日の下りのみ）：影森駅 → 三峰口駅
* 各駅停車：白久駅 - 三峰口駅

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