三愛オブリ

三愛オブリ株式会社の概要

三愛オブリ株式会社（SAN-AI OBBLI CO.,LTD.）は、リコー三愛グループに属し、石油製品や液化石油ガスの販売、航空燃料の供給などを行っている企業です。2022年の4月に商号を三愛オブリへ変更する前は、三愛石油株式会社という名称で知られていました。

事業内容と主力製品

主な業務には、石油製品の販売やLPガス、天然ガスの供給、航空機への燃料供給が含まれます。また、化学品の研究開発及び製造販売も行っており、幅広い製品群を取り揃えています。さらに、給油施設の運営及び管理も行い、東京都の羽田空港では給油業務を独占的に行っています。羽田支社に限らず、中部国際空港などにも社員を配置し、関西国際空港や神戸空港にも関連企業を通じて給油サービスを提供しています。

企業の歴史

三愛オブリは1952年に市村清によって設立され、当初はスタンダード・バキューム（エクソンモービルの前身）を代理としていました。1961年には東京証券取引所の2部に上場し、その後1968年に1部に指定替えを果たしています。1981年には直営給油所を他の7社に譲渡し、1989年には自動車ディーラー「ユーノス三愛」を設立しました。2002年にはLPガス配送業務をエネサンスホールディングスと提携し、都市ガス事業にも参入。2010年には羽田空港内に給油設備を完成させ、航空燃料供給の体制を強化しました。

その後、2019年に本社を大手町プレイスに移転し、2022年4月には創立70周年を迎えるにあたって商号を三愛オブリに変更しました。

主要事業所と関連企業

本社は東京都千代田区大手町にあり、羽田支社は大田区羽田空港に位置しています。グループ企業には自社ブランドである「Obbli」や、他の特約店（ガソリンスタンド）として出光興産やENEOSも含まれています。また、特殊化学製品や医薬品の輸出入を行う三愛リテールサービスや、航空燃料を扱う三愛アビエーションサービスなど、関連会社も多岐にわたります。

将来的な展望

三愛オブリは今後も航空燃料供給を中心とした事業の拡大を目指し、多様なニーズに応える製品とサービスの提供を続ける考えです。既存のサービスの向上に加え、新たな市場への進出や技術革新を活かし、持続可能な成長を図る企業として注目されています。

エピソードおよび社会的役割

1966年の航空事故を契機に、羽田空港内に穴守稲荷神社の復興を求める声があり、三愛石油（当時）はその一部の役割を果たしました。このような歴史的経緯から、地域社会とのつながりや責任ある企業としての役割が重視されています。これからも三愛オブリは、地域や顧客との関係構築に努め、信頼される企業を目指します。

もう一度検索