下古沢駅

下古沢駅（しもこさわえき）

下古沢駅は、和歌山県伊都郡九度山町大字下古沢に位置する、南海電気鉄道高野線の駅です。標高177mの場所にあり、橋本駅との高低差は+85mとなっています。駅番号はNK82です。

歴史

1928年（昭和3年）6月18日：高野山電気鉄道が高野下駅 - 神谷駅（現・紀伊神谷駅）間で開業した際に設置されました。
1947年（昭和22年）3月15日：社名変更により、南海電気鉄道の駅となりました。
2000年（平成12年）10月：駅業務が子会社の南海ビルサービスに委託されました。
2002年（平成14年）11月12日：交換設備が撤去され、棒線駅となり無人駅となりました。
2007年（平成19年）10月：「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、下りホーム跡に花屏風が整備されました。
2009年（平成21年）2月6日：紀伊清水駅などとともに近代化産業遺産（高野山参詣関連遺産）に指定されました。
2012年（平成24年）4月1日：駅ナンバリングが導入され、使用を開始しました。
2017年（平成29年）10月22日：台風21号の影響により上古沢駅構内で道床流出が発生し、高野下駅 - 極楽橋駅間が運転見合わせとなりました。橋本駅 - 高野山駅間でバス代行輸送が実施されました。
2018年（平成30年）
2月28日：上古沢駅構内における線路故障からの早期再開のため、上古沢駅の行き違い機能を当駅に移設することを発表しました。
3月31日：線路故障の復旧工事が完了し、始発から高野下駅 - 極楽橋駅間の運転を再開しました。列車行き違い機能を上古沢駅から当駅に移設し、約15年ぶりに旧下りホームと駅員配置が復活しました。橋本駅 - 高野山駅間の代行バス輸送も終了しました。
2023年（令和5年）10月10日：駅員巡回強化指定駅となり、再び無人駅化されました。

駅構造

相対式ホーム2面2線の地平駅です。山岳地帯にあるため、駅舎とホームは傾斜面上に位置しています。ホーム有効長は2扉車4両分です。

2002年に一旦交換設備が撤去され、難波方面のホームのみが使用されるようになり、高野線単線区間では唯一の棒線駅となりました。しかし、2017年の台風21号の影響で隣の上古沢駅構内で道床流出が発生し、交換設備が使用不能になったため、上古沢駅からの移設という形で当駅の交換設備が復活し、再び相対式ホーム2面2線となりました。交換設備の復活に際し、下りホームでは内方線タイルの敷設などの再整備が行われました。

電車とホームの間隔が比較的広くなっている場所があります。

旧高野山方面ホームは交換設備撤去後もしばらく手付かずの状態でしたが、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2007年10月から跡地に花屏風が設置されました。しかし、前述の列車交換設備設置に伴う旧下りホーム復元のため、花屏風は撤去されています。

高野山電気鉄道時代は、高野下方面に車庫もありました。

2018年3月31日の交換設備復活により再び駅係員が常駐するようになり、乗車駅証明書発行機が撤去されました。なお、簡易型の自動改札機が設置されており、PiTaPa、ICOCAの使用が可能です。

のりば

※実際には構内に上記ののりば番号表記はありませんが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされています。駅舎側が2番のりばです。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は26人で、南海の駅（100駅）では95位です。

駅周辺

古沢（こさわ）という地名は下古沢・中古沢・上古沢の3地区から構成され、総称で「古沢」とも呼ばれます。

九度山町立古澤小学校 - 現在は廃校。
中古沢橋梁（トレッスル橋）
九度山町下古沢・中古沢 - 高野山から流れる不動谷川の河川沿いの渓谷にある集落。
国道370号

※かつて古沢地区の周辺で作られていた高野紙は2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙（小川和紙）の起源とされています。

隣の駅

南海電気鉄道

高野線

■観光列車「天空」

通過

■快速急行（高野山方面のみ運転）・■急行・■各停

高野下駅 (NK81) - 下古沢駅 (NK82) - 上古沢駅 (NK83)

脚注

出典

本文中の出典

和歌山県公共交通機関等資料集
南海電気鉄道の1日平均利用客数

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

下古沢駅 - 南海電気鉄道

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