中飯降駅

中飯降駅：和歌山線の静かな駅舎

和歌山県伊都郡かつらぎ町に位置する中飯降駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）和歌山線沿線にある無人駅です。1957年5月1日の開業以来、地域住民の足として利用されてきました。周囲は田園風景が広がり、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。

歴史と変遷

中飯降駅は、1957年に高野口駅と妙寺駅間に新設されました。当初は気動車のみの運行で、無人駅として開業しました。その後、1987年の国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となり、現在に至ります。2016年には駅前にロータリーが完成し、利便性が向上。2020年にはICOCAが利用可能となり、ICカード専用簡易改札機が設置されました。ただし、入場は電車内でのタッチが必要で、出場時のみ改札機が利用できます。

駅舎と構造

中飯降駅は、和歌山方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅です。駅舎はなく、ホームに直接アクセスする構造となっています。ホームは掘割部分に位置するため、ホームへは階段を降りてアクセスします。棒線構造のため、和歌山方面と五条方面の双方が同じホームを使用します。ホーム上には自動券売機が設置され、トイレは改札外に設置されています。

利用状況と周辺環境

駅周辺は、田園風景が広がりつつも民家が点在する地域です。南側には国道24号が走り、北側には京奈和自動車道（紀北東道路）が通っています。京奈和自動車道から北へ進むと、JA紀北かわかみの選果場があります。駅には、2021年4月からかつらぎ町デマンドタクシー「妙寺ルート」が乗り入れるようになり、利便性が向上しています。以前は、かつらぎ町コミュニティバスも運行されていましたが、2014年に廃止されました。

地域との連携

中飯降駅のホーム待合所には、和歌山県立紀北農芸高等学校の生徒が描いた絵画が飾られています。これは、和歌山線活性化検討委員会の「駅舎ペインティング」企画の一環として実現したものです。地域との連携を象徴する取り組みと言えるでしょう。

アクセス

中飯降駅へは、JR和歌山線の快速または普通列車をご利用ください。高野口駅から妙寺駅方面へ向かう列車をご利用いただけます。駅前にロータリーがあり、かつらぎ町デマンドタクシーを利用可能です。

まとめ

中飯降駅は、周辺の田園風景と調和した、静かで落ち着いた雰囲気の駅です。ICOCA対応など、利用者の利便性向上のための取り組みも行われています。地域住民との連携も盛んであり、和歌山線の沿線地域を代表する駅の一つと言えるでしょう。今後も、地域社会のニーズに応えるべく、更なる発展が期待されます。

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