乙川駅

乙川駅（愛知県半田市）

乙川駅は、愛知県半田市乙川町に位置する、JR武豊線の駅です。駅番号はCE06。

概要

武豊線の大府駅と武豊駅の間に位置し、半田市中部の乙川地区へのアクセスを担っています。駅は相対式ホーム2面2線の地上駅で、列車の行き違いが可能です。駅舎は1番線側にあり、2つのホームは跨線橋で結ばれています。大府駅が管理する無人駅で、自動券売機や自動改札機が設置されています。

歴史

乙川駅は、武豊線が開通してから40年以上後の1933年（昭和8年）に開業しました。これは、当時の知多鉄道（現在の名鉄河和線）に対抗するため、気動車列車の運転開始と列車増便に合わせて新設された駅の一つです。

開業当初は旅客専用駅でしたが、1944年（昭和19年）から貨物や荷物の取り扱いを開始しました。しかし、1975年（昭和50年）に貨物、1984年（昭和59年）には荷物の取り扱いを終了し、再び旅客専用駅となりました。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR東海に継承されています。

かつては、中部国際空港への連絡鉄道の分岐点として検討されたこともありましたが、建設費用の問題から名鉄常滑線の延伸という形で実現しました。

年表

1933年（昭和8年）12月7日：武豊線の駅として開業。旅客のみ取り扱い。
1944年（昭和19年）4月1日：貨物と手荷物の取り扱いを開始、旅客の取り扱い制限を廃止。
1975年（昭和50年）11月15日：貨物の取り扱いを廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物の取り扱いを廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東海の駅となる。
1989年（平成元年）3月10日：無人駅化。
2006年（平成18年）11月25日：ICカード「TOICA」の利用が可能となる。
2013年（平成25年）10月1日：集中旅客サービスシステム導入。

貨物営業

1944年から1975年まで、乙川駅では貨物の取り扱いが行われていました。専用線発着の車扱貨物に限定され、駅の南側にあった輸送機工業の工場へ接続していました。

駅構造

相対式ホーム2面2線の地上駅です。単線区間にあるため、列車交換が可能です。駅舎は1番線側にあり、2つのホームは跨線橋で繋がっています。

利用状況

愛知県統計年鑑などによると、1日の平均乗車人員は以下の通りです。（省略）

停車列車

乙川駅には、武豊線の全列車が停車します。かつて運行されていた快速列車は停車しませんでした。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

カインズホーム半田店
ニトリ半田店
ジョーシン半田店
しまむら半田店
カーマ21半田乙川店
乙川八幡社
若宮八幡宮
乙川天神社
半田市立乙川小学校
三洋堂書店乙川店
ヤマダデンキ家電住まいる館YAMADA半田店
輸送機工業工場・SUBARU半田西工場
豊田自動織機TMHGトレーニングセンター
パワードーム半田

バス路線

駅北東側の交差点付近に「乙川駅前」バス停があり、知多乗合（知多バス）の半田北部線が利用できます。

隣の駅

JR東海
武豊線
亀崎駅 (CE05) - 乙川駅 (CE06) - 半田駅 (CE07)

参考文献

半田市『新修 半田市誌』 本文篇中巻、半田市、1989年。
名取紀之、滝沢隆久 編『トワイライトゾーンMANUAL』 12巻、ネコ・パブリッシング、2003年。ISBN 978-4-7770-0048-7。
『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
東海旅客鉄道『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。
川島令三『東海道ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 豊橋駅-名古屋エリア、講談社、2009年。ISBN 978-4-06-270014-6。
河合由平『武豊線物語』交通新聞社、2009年。ISBN 978-4-330-04609-9。

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