亀嵩駅

亀嵩駅（かめだけえき）

亀嵩駅は、島根県仁多郡奥出雲町郡にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）木次線の駅です。駅の愛称は「少彦名命」（すくなひこなのみこと）で親しまれています。

歴史

1934年（昭和9年）11月20日：鉄道省木次線出雲三成駅 - 八川駅間延伸時に開設されました。
1971年（昭和46年）10月1日：国鉄職員による乗車券発売が停止され、手小荷物扱いも廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となりました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。かつては相対式ホーム2面2線でしたが、2番のりばの線路が撤去され、現在は駅舎側の1番のりばのみが使用されています（備後落合方面に向かって左側）。

駅舎内には蕎麦屋「扇屋」が営業しており、乗車券販売を同店の店主に委託する簡易委託駅（木次鉄道部管理）となっています。名物の奥出雲そばは、事前に電話予約をすれば、列車到着に合わせてホームで受け取ることも可能です。毎週火曜日が定休日ですが、火曜日が祝日の場合は営業しています。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

（具体的な乗車人員のデータは省略）

駅周辺

亀嵩地区の主要施設・集落は駅から約3kmほど安来側に位置しています。駅前には奥出雲交通のバス停留所があります。

道の駅酒蔵奥出雲交流館
亀嵩温泉玉峰山荘
国道432号
島根県道156号木次横田線
亀嵩川
伝和泉式部終焉の地

小説『砂の器』

亀嵩駅は、松本清張の小説『砂の器』に登場することで知られています。ただし、1974年の映画版では、実際の亀嵩駅ではなく、ホームは出雲八代駅、駅舎は八川駅で撮影されました。カメラマンの川又昻によれば、亀嵩駅を使用しなかった理由は、「そばの看板が邪魔になったのと、崖が迫っていてカメラが引けなかったから」とのことです。

テレビドラマでの亀嵩駅のロケ地は以下の通りです。

1977年（フジテレビ、仲代達矢主演）：亀嵩駅
2004年（TBS・日曜劇場、中居正広主演）：篠目駅（山口線）
2011年（テレビ朝日・松本清張ドラマスペシャル、玉木宏主演）：雲井駅（信楽高原鐵道）
2019年（フジテレビ開局60周年特別企画ドラマ、東山紀之主演）：亀嵩駅

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

木次線
* 出雲三成駅 - 亀嵩駅 - 出雲横田駅

脚注

(出典、統計資料、関連項目、外部リンクは省略)

亀嵩駅は、その歴史的な背景や、映画・小説の舞台となったこと、そして名物の奥出雲そばなど、様々な魅力を持つ駅です。奥出雲を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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