二色浜駅

二色浜駅：白砂青松の海岸に佇む駅

大阪府貝塚市澤にある南海電気鉄道南海本線の二色浜駅（にしきのはまえき）は、駅番号NK27で、白砂青松の美しい二色の浜海岸に程近い場所に位置しています。この駅は、南海鉄道が昭和8年（1933年）に二色の浜海岸に開設した海水浴場「海浜村」の最寄り駅として、昭和11年（1936年）6月に夏季限定の臨時駅として誕生しました。

当初は、200人収容の宿泊施設「汀の家」を備えた海水浴場へのアクセスを目的としていましたが、その人気から昭和13年（1938年）9月には常設駅へと昇格。駅名である『二色』は、白砂と青松のコントラストが美しい浜辺を表しています。

歴史を刻む二色浜駅

二色浜駅の開業は、地域の観光開発と深く関わっています。夏季の臨時駅としてスタートしたことから、当初は海水浴シーズンの利用が中心でした。その後、常設駅への移行を経て、地域の生活路線としての役割も担うようになりました。

歴史を振り返ると、昭和19年（1944年）6月1日には近畿日本鉄道の駅となり、昭和22年（1947年）6月1日には南海電気鉄道へと移管されています。平成24年（2012年）4月1日には駅ナンバリングが導入され、NK27の番号が割り当てられました。平成25年（2013年）4月1日からは駅係員が不在となる無人駅となりましたが、利便性向上のため、平成26年（2014年）3月には多機能トイレが設置されています。

駅の構造と利用状況

二色浜駅は、相対式2面2線のホームを持つ地上駅です。駅舎は難波方面ホームの難波寄りにあるため、和歌山市方面ホームへは構内踏切を通る必要があります。無人駅であるため窓口は閉鎖されていますが、改札内には男女別、浄化槽使用の水洗式トイレが設置されています。

令和元年（2019年）の1日平均乗降人員は4,489人で、乗車人員2,315人、降車人員2,174人でした。これは、近年の利用状況を示すものであり、季節変動や時間帯によって変動が見られます。

駅周辺の施設とアクセス

二色浜駅周辺には、生活に便利な施設が充実しています。ローソンストア100、薬局、飲食店（居酒屋、焼肉店、餃子店など）、ホテル、郵便局などが駅近に位置しています。また、二色の浜海水浴場や二色の浜公園といったレクリエーション施設も徒歩圏内にあり、観光客にとっても便利な立地です。その他、スーパーやマクドナルド、漢方よもぎ蒸し店なども近隣にあります。

接続路線

二色浜駅は、南海本線の貝塚駅と鶴原駅の中間に位置し、特急サザン、急行、空港急行、区間急行は通過します。準急（難波行きのみ）、普通列車が停車します。

まとめ

二色浜駅は、美しい海岸線と豊かな自然に囲まれた、魅力的な立地にある駅です。地域の生活を支えるとともに、観光客の玄関口としての役割も果たしています。歴史と自然が調和した、この駅を訪れることで、独特の雰囲気を感じることができるでしょう。今後ますますの発展が期待される地域の中核的な駅として、その役割を担い続けていくことでしょう。

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