京セラギャラリー

京セラギャラリー：多彩な芸術と技術の融合

1998年に設立された京セラギャラリーは、京都市伏見区の京セラ本社ビル内に位置する、無料で鑑賞できる美術館です。京セラ株式会社が運営しており、同社のファインセラミック技術を活かした作品も展示するなど、企業博物館としての側面も持ち合わせています。2019年4月1日までは「京セラ美術館」という名称でした。

多様なコレクション：絵画から工芸まで

京セラギャラリーのコレクションは実に多様性に富んでいます。最も有名な作品のひとつは、巨匠パブロ・ピカソの「銅版画347シリーズ」です。このシリーズはピカソの銅版画技法の精緻さを示す貴重な作品群であり、ギャラリーの重要な柱となっています。

日本画では、池田遙邨、伊藤紫虹、岩橋英遠、上原卓、上村淳之、上村松篁、小山硬、加藤東一、下保昭、工藤甲人、後藤純男、今野忠一、竹内浩一、中村宗弘、西山英雄、橋本明治、畠中光享、稗田一穂、東山魁夷、平川敏夫、平山郁夫、堀文子、前田青邨、松尾敏男、吉田善彦といった、日本を代表する巨匠たちの作品が多数展示されています。これらの作品は、日本の伝統美と自然への深い洞察を反映した、素晴らしいコレクションです。

洋画においては、梅原龍三郎、小絲源太郎、五味悌四郎、向井潤吉、吉井淳二といった著名な画家の作品が展示されています。これらの作品は、西洋絵画の技法と日本の美意識が融合した、個性豊かな表現が特徴です。

彫刻作品も充実しており、中村晋也、舟越保武、淀井敏夫などの著名な彫刻家による作品が展示されています。これらの作品は、素材や技法の多様性、そして作者それぞれの個性的な表現が魅力です。

さらに、乾隆ガラスや鼻煙壷といった工芸品、そして京セラが独自に開発したファインセラミック「玉磁」も展示されています。これらは、日本の伝統工芸と現代技術の融合を示す貴重なコレクションです。

アクセスと周辺環境

京セラギャラリーは、京セラ本社ビル内にあります。アクセスは、近鉄京都線・市営地下鉄竹田駅から徒歩15分、または京都市営バス、京阪バス、京都[[京阪バス]]のパルスプラザ前で下車すればすぐです。

ギャラリーは、企業博物館である京セラファインセラミック館やショールームと併設されており、企業の技術力と文化活動の一端に触れることができます。

まとめ

京セラギャラリーは、ピカソの作品から日本の伝統工芸まで、幅広いジャンルの芸術作品を無料で鑑賞できる貴重な場所です。企業が運営する美術館であるにもかかわらず、そのコレクションの質の高さは高く評価されており、多くの来場者から親しまれています。京都を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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