今村翔吾

今村 翔吾について

今村翔吾（いまむらしょうご）は、1984年6月18日生まれ、京都府木津川市出身の日本の小説家かつ書店経営者です。現在は滋賀県大津市に在住し、日本文藝家協会の会員として活動しています。彼は多くの文学賞を受賞しており、地域の文化振興に寄与するための多彩なプロジェクトにも取り組んでいます。

来歴

今村は奈良女子大学附属中等教育学校と関西大学文学部を卒業した後、ダンスインストラクターや作曲家、埋蔵文化財調査員を経て作家の道を選びました。小学5年生の時に、奈良市の古書店で池波正太郎の作品に触れたことで小説家を志すようになりましたが、正式に執筆活動を始めるまでには多くの時間がかかりました。2013年から2014年には大病を経験し、この時期に「夢を諦めない」と決意し、2015年に執筆活動を始めました。

デビューと採用

2016年には『蹴れ、彦五郎』で第19回伊豆文学賞の最優秀賞を受賞するなど、短期間で評価を得ます。さらに、同年春には『狐の城』で九州さが大衆文学賞を受賞し、北方謙三の推薦により、長編デビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』を刊行。これを機に彼は作家としてのキャリアを本格化させます。

受賞歴と書店経営

デビュー後の今村は、続々と作品を発表し、次々と文学賞を受賞します。2018年には『童神』が角川春樹小説賞を、2022年には『塞王の楯』が直木三十五賞を獲得しました。2021年に書店「きのしたブックセンター」の経営を引き継ぎ、地域に根ざした文化発信の場として新たな運営を行っています。

文化活動

現在、彼は「ホンミライ」なる団体を設立し、地域の活字文化復興を図る活動を展開しています。また、「秘境の文筆家」プロジェクトを通じて、地方作家の育成に取り組んでおり、能登半島地震の被災地支援を目的としたチャリティ企画「あえのがたり」も始動しています。

書店の新店舗とイベント

彼の書店経営の一環として、佐賀市に新たに「佐賀之書店」を開店。さらに、2024年3月15日にはシェア型書店「ほんまる」をオープン予定で、これからも様々な店舗展開を目指しています。また、作家としての活動にも力を入れ、文学賞を盛り上げるために全国を巡るイベントも企画しています。

個人的な特徴

作風については、筋書きを作らずに自由な発想を重視していることが特徴です。趣味は愛煙であり、阪神タイガースのファンでもあります。今村は「道なき道を行く」という座右の銘を持ち、独自の道を切り開く姿勢を大切にしています。彼の活動は、小説家としてだけでなく、地域文化の担い手としても多岐にわたります。活動全体を通して、彼が意図するのは、書店が地域文化のインフラであるべきだという理念の実現です。

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