伏木駅

伏木駅について

伏木駅（ふしきえき）は、富山県高岡市伏木古国府にある西日本旅客鉄道と日本貨物鉄道が利用する氷見線の駅です。この駅は、1900年に開業し、以降多くの歴史的変遷を経て、今に至るまで地域に根ざした重要な交通拠点として機能しています。

歴史

伏木駅は、明治33年の1900年12月29日に開業しました。当初は中越鉄道の高岡駅と伏木駅の間での終着駅としてスタートしました。その後、1912年に島尾駅まで延びると中間駅となり、物流や旅客輸送の重要な役割を担うようになります。

続く数年の間にも、駅の移転や改築が行われ、1920年には国有化されて鉄道省の駅になりました。この年には、当駅を境に高岡方面は中越線、氷見方面は氷見軽便線となり、分岐点としての意義も高まりました。

1930年には構内に電信取扱所が設けられ、更に1942年には氷見線単独の駅となり、その後59年間の間に様々な変革を経て、1987年に国鉄の分割民営化に伴いJR西日本およびJR貨物の駅となりました。この時期に駅の運営形態も変わり、1997年から簡易委託駅としての運営が始まりました。

駅構造

伏木駅は、島式ホームを持つ地上駅で、2つの線路があるため列車の交換が可能です。駅舎は下り線側に位置しており、跨線橋でホームと連絡しています。木造の駅舎は地域の風情を感じさせ、さらには観光推進中心が窓口業務を受託することで利用者の利便性が向上しています。

駅の構内南端には貨物列車用の操車場があり、そこから分岐する側線も存在します。また、旅客減少の影響を受けた結果として、全てのドアが開いたものの、公式の旅客乗り入れのための番号は設定されていません。

貨物取扱

伏木駅は、日本貨物鉄道の駅としても機能し、専用線発着のコンテナや車扱貨物の取り扱いが行われています。過去には多くの専用鉄道が接続されていましたが、次第に廃止され、現在では一部の施設のみが残っている状況です。

特に、日本製紙伏木工場に至る専用鉄道も2008年の工場閉鎖を受けて運行が終了し、現在ではリサイクル関連の事業に使用されています。また、伏木港にも近接しており、貨物輸送の効率化を図るための新たな鉄道接続構想も進行中です。

駅構内では、長年にわたって保管されているさまざまな貨車もあり、地域の歴史や物流の変遷を物語っています。

周辺施設

駅周辺には、伏木富山港や伏木郵便局、高岡市立伏木小学校などの施設があり、地域の交通拠点としての役割を果たしています。また、地元の名所である勝興寺や二上山も近くに位置し、観光客の訪れる場所でもあります。

このように、伏木駅は単なる交通の枢軸にとどまらず、地域経済や文化の発展にも寄与しているのです。今後もその役割と存続を期待される駅として、ますますの発展が求められています。

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