会津武家屋敷

会津武家屋敷について

会津武家屋敷（あいづぶけやしき）は、福島県会津若松市の東山町石山にある野外博物館です。この施設は、会津藩の家老であった西郷頼母の邸宅を中心に、歴史的建造物が復元または移築され、一帯に並んでいます。運営は株式会社素対館が行っています。

歴史の背景

会津武家屋敷は1975年に開館し、武士道精神を次世代に伝えることを目的としています。初代館長には高木厚保が就任し、彼は地域の商工業にも貢献した有力者でした。1976年には、旧中畑陣屋主屋が重要文化財に指定され、観光客が訪れるスポットとして定着しました。1987年には「会津藩校日新館」が設置され、地域の観光活動にも寄与しています。

2000年には開館25周年を記念して西郷四郎の像が建立され、2003年には有名作家の特別展も開催されました。しかし、2011年には福島第一原子力発電所事故の影響で入場者数が大幅に減少する中、2013年の大河ドラマ『八重の桜』の放送をきっかけに再び人気を取り戻しました。2020年には新型コロナウイルスの影響で一時的に閉館を余儀なくされました。

施設の概要

会津武家屋敷は7,000坪（約23,140.5 m²）の広大な敷地に、様々な歴史的な建物が集まっています。これらの復元作業は、民家作りを得意とする建築家山本勝巳によるもので、館内には音声案内を行うQRコードが設置されています。館内には売店や花道ゴルフ場もあり、バリアフリーにも対応していますが、歴史的建物は段差があるため注意が必要です。

主な施設

• - 旧中畑陣屋: 江戸時代の代官所を復元した建物で、特徴的な唐破風の玄関を持つ。
• - 茶室: 鶴ヶ城本丸にあった茶室を復元。
• - 藩米精米所: 白河藩の精米所を移築、当時の機械を用いて運営。
• - 会津くらしの歴史館: 古代から江戸時代までの生活文化を展示。
• - 手作り体験館: 会津の伝統工芸を体験できる施設。
• - 西郷四郎像: 西郷頼母の養子である柔道家の像で、注目のスポット。

アクセス

会津武家屋敷は会津若松の城下町から東山温泉方面の道すがらに位置しています。周辺には院内御廟や近藤勇の墓などの歴史的スポットも点在しており、アクセスは便利です。JR会津若松駅からは、まちなか周遊バスを利用し「会津武家屋敷前」で下車すると良いでしょう。また、磐越自動車道会津若松ICからは自動車で約15分で到着します。

利用案内

• - 営業時間: 8時30分から17時（冬季は9時から16時30分）
• - 定休日: 木曜日と金曜日（臨時営業あり）
• - 入場料: 大人850円、中高生550円、小学生450円
• - JAFカード等の提示で割引あり、年間パスポートも利用可能です。

会津武家屋敷は、武士道精神と会津の歴史を体感できる場所として、多くの人々に愛されています。

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